辞典・雑記

ファンタジー世界でゲーム・物語に使えそうな単語のリストです。

様々な種類の単語をとりあえずまとめたものです。基準は「物語の章タイトル」や「カードゲームのカード名」に使えそうなもの。
同じ種類で7音行以上貯まったら、個別ページ立てしようと考え中です。

ヨーロッパ及びそれに準じるものに限定しております。

(スペルは基本英語。米:アメリカ英語、希:ギリシャ語、古希:古代ギリシャ語、仏:フランス語、独:ドイツ語、伊:イタリア語、蘭:オランダ語、ラ:ラテン語)

  • あかさたな
  • 道具
  • 儀式・魔法
  • 土地
  • 事件

あ行

アヴァロン

Avalon

種別
島 / 土地 / 伝説
解説
美しいリンゴで名高い伝説の島。モーガン・ル・フェイ含む3人の湖の乙女(諸説あり)が統治する神秘の楽園。
アーサー王の眠る島、ブリテン島でキリストが最初に上陸、最初に教会が出来た島。
ウェールズ・コーンウォール・ブルトン語で「リンゴの島」の意とされる。
出典
イギリス/ケルト伝承

アコレード

Accolade

種別
儀式 / 社会、階級 / 実在
解説
騎士叙任式、騎士爵位授与式、刀礼式。またはその主要部分。
主に、君主が騎士の剣の平で跪いた対象の肩を軽く叩くことで、騎士の資格を授与する。
出典
実在:中世ヨーロッパ

ウォードラム

War drum

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
陣太鼓。軍楽用太鼓。帯をつけて首や肩から下げ、特にファイフとともに行進、合図、敵に恐怖を与えるために演奏する。
楽器分類としてはスネアドラム
出典
実在:15世紀ヨーロッパ〜

か行

クラウン

Crown

種別
装身具 / 宝飾、階級 / 実在
解説
王冠、または勝利の花冠。王権の象徴として国王などが被る冠。
関連項目
出典
実在:古代エジプト~ローマ帝国期~

グレイル、グラール

Grail, Graal(仏), Gral(独)

種別
道具 / 魔法 / 伝説
解説
聖杯。救世主の血を受けた、または最後の晩餐で用いた聖遺物。願いを叶える、病を治す、永遠の若さと健康を与える魔力を持つ。
基本的にはHoly Grailなど「聖なる」と形容詞で修飾する。
関連項目
出典
中世フランス、イギリス、ドイツ伝承

クロージャー、パストラルスタッフ、バクルス

Crosier, Pastoral staff, Baculus(ラ)

種別
道具 / 階級 / 実在
解説
司教杖、牧杖。羊飼いの杖(牧杖)を模した、司教、主教の権能の象徴。
出典
実在

ゲッシュ

Geas, geis

種別
魔法、運命 / 魔法 / 伝説
解説
禁忌。「~してはならない」という形の制約。破った場合、不名誉や災い、死の運命が課せられる。生まれながらの運命、自らの誓約、女性や女神からの命令や呪いとして生じる。
出典
アイルランド/ケルト神話

ゴブレット

Goblet

種別
道具 / 宝飾、実用 / 実在
解説
椀、杯、金杯、金盃。主にガラス、宝石、金属製の台座付きの杯。
関連項目
出典
実在:ヨーロッパ

コロネーション

Coronation

種別
儀式 / 社会、階級 / 実在
解説
戴冠(式)、即位(式)、大典、大礼。皇帝または国王が皇室・王室伝来の王冠を頭に載せ乗せ、帝位・王位の即位を宣明する儀式。
出典
実在

コロネット

Coronet

種別
装身具 / 宝飾、階級 / 実在
解説
宝冠、金冠、小冠、婦人用の小冠状頭飾り。王冠/クラウンより小さく、戴冠式に王子以下男爵位以上の貴族が被る冠。紋章として用いられることが多く、形状は着用者の貴族階級に応じて変化する。
関連項目
出典
実在:近世イギリス~

さ行

サクラメント、サクラメントゥム

Sacrament, sacramentum(ラ)

種別
儀式 / 社会 / 実在
解説
秘跡、聖奠(せいてん)、礼典、機密。神の恩寵を具体化する儀式。洗礼や結婚など。
原義は「隠された現実」「奥義」「神聖な誓い」の意。
出典
実在:キリスト教

サバト

Sabbath, Sabbat

種別
宴、儀式 / 魔法 / 伝説
解説
魔女集会、悪魔崇拝の宴、魔宴。魔女や悪魔崇拝者の宴、秘密集会。
夜に人里離れた森や山などで、乱交や悪魔との交わり、幼児中心の人肉食、行進や円舞などを行う。
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の「安息日」から。
出典
中世ヨーロッパ

シュリンクス、パンパイプ、パンフルート

Syrinx, Panpipes, Pan flute

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
葦笛。片方を閉じた長さ・太さの異なる数本の管を揃えて束ねた縦笛、木管楽器。基本や木製で、5本以上の管のものが多い。
ニンフのシュリンクスが、恋焦がれたパーンに追われて逃げ切れず、川のニンフ(ポタミド)に願って、または川の神に祈って葦に変身。パーンがこの葦を切り取り作った。
出典
実在:古代ギリシャ~

ストーンサークル

Stone Circle

種別
領域 / 構造物、魔法 / 実在
解説
環状列石、環状石籬。石を環状に配置した遺構や遺跡。記念碑や儀式場、墳墓との説がある。
巨人が作った、悪魔が人間や魔女を石化した、など様々な伝承を持つ。
出典
実在:先史時代、ヨーロッパ伝承

スネアドラム

Snare drum

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
小太鼓。筒に両面の開口部に膜を張り、下部の膜に金属線を張る打楽器。バチで膜を叩いて音を出す。
ウォードラムと言えばおおむねこれ。
出典
実在:15世紀ヨーロッパ〜

セイズ

Seidhr, Seidh, seithr, seith, seid, Seiðr(古ノルド)

種別
魔法 / 魔法 / 伝説
解説
魔法、魔術。詠唱や祈りを通じて神や精霊と交信し、予見、占い、呪いを行う。女性的とされ、男性が用いるのは禁忌や不名誉とされる。
出典
北欧神話

セプター

Scepter, Sceptre

種別
道具 / 階級 / 実在
解説
王笏。王権の象徴として国王などが持つ杖。
出典
実在

た行

ターヴァン

Tavern

種別
店屋 / 構造物 / 実在
解説
居酒屋、宿屋、旅籠屋、バー。「冒険者の宿」に一番近い単語。
出典
実在。ヨーロッパ伝承

ダルシマー

Dulcimer

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
台形の共鳴体に多数の弦を張る構造の打弦楽器。スプーン型のハンマーで弦を叩いて音を出す。
「甘美な歌」の意。
出典
実在:15世紀ヨーロッパ〜

チャリス、カリス、ポティール

Chalice, Calix(ラ), Потир(露)

種別
道具 / 宝飾、社会 / 実在
解説
杯、聖杯、聖餐杯、聖盃、聖爵。ガラス、宝石、金属製。重要な儀式の際、葡萄酒やパンを入れる台座付きの杯。
特にHoly Chaliceで救世主が最後の晩餐で用いた聖遺物を指す。
関連項目
出典
実在:古代ローマ~

ティアラ

Tiara

種別
装身具 / 宝飾 / 実在
解説
婦人用の宝石付きの頭飾り、
関連項目
出典
実在:古代イラン~古代ギリシャ・ローマ~

ティル・ナ・ノーグ

Tir na nog, Tír na nÓg(ゲール)

種別
国、島、世界 / 土地 / 伝説
解説
常若の国と呼ばれる、妖精と神々の住む伝説の島、神秘の楽園、妖精国。
常に実るリンゴの木、無くならない料理された豚、尽きないエールが有り、住む者は不老不死となる。
出典
アイルランド/ケルト神話

な行

ナイティングソード

Knighting Sword

種別
道具 / 階級 / 実在
解説
騎士の剣と呼ばれる、騎士叙任式で君主が使用する剣。
関連項目
出典
実在:中世ヨーロッパ

は行

パーガトリー、パーゲトリー

Purgatory

種別
世界 / 土地 / 伝説
解説
煉獄。苦行、苦難(の場)。天国との間で、天国に入る前に浄化(清め)の苦行を受ける人々の状態、期間、場所。天国と地獄の中間。「清める所purgo(ラ)」から。
出典
キリスト教(カトリック)

ハーディ・ガーディ

Hurdy gurdy

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
共鳴胴から伸びたネックから弦を張り、ホイールと鍵盤を組み合わせた擦弦楽器。鍵盤で音の高さを変え、手回しのホイールで弦を擦って音を出す。
多くが旋律弦の他にドローン弦を持ち、旋律と同時に持続音が響く。
出典
実在:11世紀ヨーロッパ〜

ハープ

Harp

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
竪琴。共鳴胴から2つの腕で支えられた横棒に、弦を張る構造の撥弦楽器。数十本の弦を張る。
バルドの象徴的楽器。
関連項目
出典
実在:古代シュメール他~

バグパイプ

Bagpipes

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
留気袋にリードのついた複数の管を繋いだ気鳴楽器、吹奏楽器。袋の中の空気を押し出し、リードを振動させて音を出す。
主唱管の他に1〜数本の通奏管(ドローン)を持ち、旋律と同時に持続音が響く。
「袋と管」の意。
出典
実在:13世紀ヨーロッパ〜

バプテスマ

Baptisma(希), Baptism

種別
儀式 / 社会 / 実在
解説
洗礼(式)、浸礼(式)。入信の儀式。身を水に沈めることで、死と復活を意味し浄罪する。
関連項目
出典
実在:古代ユダヤ~1世紀キリスト教~

パンデモニウム

Pandemonium

種別
都市 / 土地 / 伝説
解説
伏魔殿、万魔殿。地獄の首都。「全ての悪魔のいる所」ほどの意。
出典
ジョン・ミルトン著失楽園

ファイフ

Fife

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
横笛。小型で高音、木製の気鳴楽器、吹奏楽器。多くは6つの指穴が開いており、遠くまで音が届く。
ダンスの伴奏や軍楽、特にウォードラムとともに行進、合図、敵に恐怖を与えるために演奏する。
出典
実在:12世紀ヨーロッパ〜

フェアリーリング

Fairy ring

種別
領域 / 魔法 / 実在
解説
妖精の輪、菌輪。茸が地面に環状に発生する現象、発生した場所。
フェアリーエルフピクシー魔女たちが円舞、集会、食事した跡。
出典
実在。ヨーロッパ伝承

ペイパル・ティアラ

Papal tiara

種別
装身具 / 宝飾、階級 / 実在
解説
教皇冠、三重冠。教皇の地位を象徴する冠。
関連項目
出典
実在:中世ローマ~

ポルタティフ、オルガネット

Portativ(独), Organetto(伊)

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
携帯式の小型パイプオルガン、手持ちオルガン。左手のふいごで送風し、右手で鍵盤を演奏する。
「持ち運ぶ」「小型オルガン」の意。
出典
実在:12世紀ヨーロッパ〜

ホルン

Horn

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
角笛、または角笛を元祖とした気鳴楽器、吹奏楽器、金管楽器。
角笛は湾曲した動物の角に穴を開けた笛。1音高だが大きな音を発する。
金管楽器は大きく湾曲した管から大きく広がった円錐型の開口部につながる、青銅または真鍮製楽器。
狩猟や儀式、軍楽に用いられる。
出典
実在:古代〜

ま行

マスカレード、マスカレイド

Masquerade

種別
宴 / 社会、階級 / 実在
解説
仮面舞踏会、仮装舞踏会。素顔を仮面で隠し、仮装して行う舞踏会。
正体が分かっても分からない振りをするのがルール。
出典
実在:中世ヨーロッパ

や行

ヨトゥンヘイム、ヨツンヘイム

Jotunheim, Jötunheimr(古ノルド)

種別
国、世界 / 土地 / 伝説
解説
神々の敵対者である霜の巨人ヨトゥンフリムスルスと山の巨人ベルグレシの国。
出典
北欧神話

ら行

ラグナロク

Ragnarok, Ragnarøk(古ノルド)

種別
戦、終末、創世 / 事件 / 伝説
解説
神々と巨人の最終戦争から世界の終末。神々の黄昏、神々の運命。
様々な天変地異の後、神々と英雄、巨人と怪物たちが戦い、世界が滅ぶ。
その後、復活した世界に新しい時代の神々が戻る。
出典
北欧神話

リュート

Lute

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
洋琵琶、中世のギター。半卵型で中空の共鳴胴から伸びたネックから、弦を張る構造の撥弦楽器。木製。多くはボディに開口部が開いている。
中世では4~5弦のものが好まれる。
トルバドールミンストレルの代表的楽器の一つ。
出典
実在:14〜17世紀ヨーロッパ〜

リラ、リュラ、ライアー、ライア

Lyra(λύρα)(古希), Lyra(ラ), Lyre

種別
楽器 / 芸術 / 実在
解説
竪琴。共鳴胴から2つの腕で支えられた横棒に、弦を張る構造の撥弦楽器。3~10弦のものが好まれる。アオイドスなどの抒情詩朗読の際、伴奏によく用いられた。
大亀の甲羅と動物の皮革とアンテロープの角と牛や羊の腸を使ってヘルメスが発明し、アポロンに贈った。
アポロン的中庸と平静さの徳と関連付けられ、楽器の象徴としても扱われる。
関連項目
出典
実在:古代ギリシャ~

わ行

ワルプルギスの夜、ヴァルプルギスナハト

Walpurgis Night, Walpurgisnacht

種別
祭 / 社会、魔法 / 実在、伝説
解説
魔女聖女にちなむ、聖女の祝祭日の前夜。
古くは夏の豊穣を予祝する祭であり、魔女たちがサバトを行う夜、魔女魔術と伝染病と戦った聖女の祝祭日の前夜となった。
聖女を介して神に祈ることで、魔女からの守護を得られる。
出典
実在:キリスト教北欧伝承