モンスター辞典

ファンタジー世界のモンスターのリストです。

ヨーロッパ及びそれに準じるものに限定しております。
また神、妖精、精霊神など判別の難しいものも、K.Tが勝手に判断し、モンスターと思われるものを掲載しております。

(スペルは基本英語。米:アメリカ英語、希:ギリシャ語、古希:古代ギリシャ語、仏:フランス語、独:ドイツ語、伊:イタリア語、蘭:オランダ語、ラ:ラテン語)

  • あかさたな
  • ギリシャ
    神話
  • ケルト・
    イギリス等
  • 北欧神話
    ・伝承
  • 近代創作
    ・ゲーム
  • 各地伝承
    ・その他

あ行

アーヴァンク、アダンク

Afanc, Adanc,Addanc

種別
幻獣
解説
池に棲む魔獣。土手を壊し、畑を水浸しにし、牛馬を溺れさせては水の中に引きずり込む。乙女に弱く、そのひざで寝てしまう。ビーバーとの説も。
出典
ウェールズ/ケルト伝承

アウズンブラ、アウドムラ、アウズフムラ

Audumbla, Audumla, Audhumbla, Audhumla

アウズンブラ
種別
幻獣、神族
解説
創世の最初に生まれた牛。その乳でユミル、氷塊を舐めた所から最初の神が生まれた。
出典
北欧神話

アウルベア

Owlbear

種別
幻獣、複合獣
解説
梟頭の熊の姿をした凶暴な魔獣。稀に前足が羽毛に覆われる場合も。魔術によって作られた生物で、通常の熊より大きく強く、非常に凶暴。
出典
D&D

アケローオス、アケロオス

Achelous

種別
神族、妖精
解説
海神オケアノスの子、河の神の長男、多くのニンフセイレンの父。 雄牛の角、髭と長い髪を持ち、下半身は蛇の様な魚の半人。洪水を起こし、雄牛や大蛇等への変身術に長ける。
出典
ギリシャ神話

アスピドケロン、ファスティトカロン

Aspidochelon, Fastitocalon

種別
幻獣
解説
海亀や魚のような姿をした島のように大きい怪物。魚を集める甘い匂いを吐き、背中に木々を生やし、浮島のように移動する。「蛇亀」の意。
出典
北欧伝承

アスプ、アスピス

Asp, Aspis

種別
幻獣
解説
眠りまたは死の視線を持つ、コブラに似た蛇。敏捷で、視線・吐息に毒があるとも。
出典
大プリニウス著博物誌

アックスビーク

Axe Beak

種別
動物
解説
分厚く重い、斧のようなクチバシを持つ肉食の大型走行鳥。ディアトリマが元ネタの説も。「斧型のクチバシ」の意。
出典
D&D

アティアグ、オチュー

Otyugh

種別
幻獣、動物
解説
ゴミや腐肉を食べる、強力な異形の怪物。膨れた体は殆ど口で占められており、三本の足と三本の触手、その内一本の先に目を持つ。知性は低いものの人語を解し、ゴミを出す存在と共生関係を持つ場合が多い。
出典
D&D

アトラク=ナクア、アトラク・ナクア、アトラック=ナチャ、アトラク=ナチャ

Atlach-Nacha

種別
神族、悪魔
解説
恐るべき蜘蛛の女神。小さな赤い目、人頭または人頭模様を持つ、黒い毛に覆われた人間大の蜘蛛。深淵に封印されており、広大な深淵に巨大な蜘蛛の巣を延々と張り続けており、この巣が完成すると世界が滅ぶと云われる。
出典
クトゥルフ神話

ア・バオ・ア・クゥー

A Bao A Qu

種別
幻獣
解説
最上段まで登ると涅槃(悟りや真理の境地)に達する塔に潜み棲む正体不明の怪物。
普段はほぼ透明な姿で眠っており、塔を登る人間の影に反応し、かかとを捕えては一緒に登り、最上段に近づけば透明な姿も青白い輝きを増し、完全な姿に近づく。しかし涅槃にたどり着いたものの影が消えてしまう為に一緒に登り切れず、苦痛とともに透明な姿に戻って最下層に落ちていくことを繰り返している。
出典
インド~マレー半島伝承(?)~ホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルガリータ・ゲレロ共著幻獣辞典

アハ・イシュケ、アッハ・イーシュカ

Each-uisge, Ech-uskya, Ech-ushkya

種別
妖精、幻獣
解説
海や塩水湖に棲む食人馬。湖の上を跳ね、立派な馬の姿で、背中に不思議な吸着力を持ち、乗った者を引きずりこんで食らう。ケルピーと同一視される。「水の馬」の意。フーアの一種。
出典
アイルランド、スコットランド/ケルト伝承

アビサル・モー

Abyssal Maw

種別
幻獣、悪魔
解説
全身口の下級デーモン。丸い胴体から突き出た太く短い手足と、上下にパックリと裂いた大きな口を持つ。「地獄の胃袋」の意。
出典
D&D

アラクネ、アラクネー

Arachne

種別
幻獣、亜人
解説
半蜘蛛半人の女怪。蜘蛛の糸の他、神経毒を持つ場合が多い。元々は蜘蛛に変身させられた、機織が得意な少女。
出典
ギリシャ神話

アリオク、アリオッチ、アリオッホ、アリヨク

Arioch

種別
悪魔、天使、神族
解説
復讐、混沌、剣の悪魔または堕天使。時に混沌の魔神。ヘブライ語で「獰猛な獅子」の意。
出典
旧約聖書聖書偽典、マイケル・ムアコック著エターナル・チャンピオンシリーズ

アルー、グアンナ、グドアンナ、グガランナ

Alu, Gu an na, Gud an na, Gu galann na

種別
幻獣、神族
解説
翼ある天の牛。翼と青玉石の角、時に人面を持つ牡牛。神罰、暴威として送り込まれたアヌとイシュタルの使いで、7年の飢饉をもたらし息だけで大穴を開け、殺した者は死の天罰を受ける。アルーは不明、その他は「天の牛」の意。牡牛座の原型とも。
より古い神話でのエレキシュガルの夫グガランナは同名同義だが、関係は不明。
関連項目
出典
メソポタミア神話

アルゴス

Argos(希), Argus

種別
巨人、神族
解説
体中に目を持つ、不眠の百眼巨人。エキドナを殺すなどの功をあげた、ヘラの忠臣で強力な戦士。死後悼まれて目を移植され、孔雀の尾羽の模様になった。
出典
ギリシャ神話

アルコン

Archon

種別
天使、神族
解説
天界の戦士種族。多くは有翼の人型で、デヴィルデーモンと戦う上級天使的存在。「統治者」の意で、元々は古代アテネの最高位の執政官、神祇官、兵部官、法務官を指す。グノーシス派においては下級デーモンでもある。
出典
D&D

アルラウネ、ガルゲンメンライン

Alraune, Galgenmännlein

種別
植物
解説
美しい少女や小動物の形の根を持つ薬草、怪植物。未来や秘密の事を教えてくれる。
マンドラゴラの亜種で、同様に根などが様々な薬の原材料になる、引き抜くと致死性の悲鳴を上げる、歩く。「謎を書かれたもの」「絞首台の小人」の意。
出典
ドイツ伝承

アレーン、アイレン、アレン・マク・ミーナ

Aillen, Aillén mac Midhna, Aillén mac Midna

種別
神族、妖精
解説
音楽家の妖精。竪琴を弾き、聞いた者を眠らせる魔力と、街を焦がす程の炎の鼻息を持つ。
出典
アイルランド/ケルト伝承

アレイオーン、アリーオーン、アレイオン、アリオン

Areion, Arion

種別
神族、幻獣
解説
右足が人の足の姿をした、人語を解す神馬。ポセイドンとデメテルが共に馬の姿で交わり生まれた子。
出典
ギリシャ神話

アングルボザ、アングルボダ

Angrboða(古ノルド), Angrboda

種別
巨人
解説
魔獣の母である女巨人(ヨトゥン)。ロキとの間にフェンリルヨルムンガンド、冥界の女王ヘルを産む。「深い悲しみをもたらすもの」「悲痛を差し出す女」の意。
出典
北欧神話

アンズー、ズー、イムドゥグド

Anzu, Zu, Im-dugd

種別
幻獣、複合獣、神族、悪魔、精霊
解説
最高神を象徴する神獣であり、また最高神の力を盗み取った強力な魔獣。獅子の頭に鷲の体を持つ、南風と雷雲の魔鳥。「強風」「天の鷲」ほどの意。
出典
メソポタミア神話

アンタイオス

Antaios

種別
神族、巨人
解説
大地の生命力を持つ好戦的な巨人。地に足が着く限り、無限に再生・復活する力を持つ。ポセイドンとガイアの子。
出典
ギリシャ神話

アンバー・ハルク

Umber hulk

種別
幻獣、亜人、巨人
解説
類人猿と甲虫のあいの子のような大型人型生物。「暗褐色の巨男」の意。ウルトラマンのアントラーが元ネタという説がある。
出典
D&D

アンフィスバエナ

Amphisbaena

種別
幻獣
解説
前後両方頭の蛇、時にドラゴン。「両方に行くもの」の意。
出典
大プリニウス著博物誌

イーヴィルアイ、エビルアイ

Evil Eye

種別
幻獣、悪魔、人工自動物体
解説
邪眼、もしくは邪眼の怪物。視線に様々な魔力を持つ。ゲイザーに同じ
関連項目
出典
各地の伝承、またはD&Dのビホルダーから

イエティ

Yeti

種別
幻獣、妖精、巨人
解説
雪男。白く長い毛に覆われ、猿のような顔の巨大な人型の怪物。非常に捕まえにくい場合が多い。
出典
ヒマラヤ伝承

イク・トゥルソ、トゥルサス、チュリサス、トゥルソ、メリトゥルサス

Iku-Turso, Tursas, Turisas, Turso, Meritursas

種別
幻獣、神族
解説
海の怪物、戦争の神。創世の樫の木を一瞬で育てる他、死、病気の魔力を持つ。ひげのある、千頭、千角が有る姿とも。イクは「永遠」の意。
出典
フィンランド神話

イスバザデン、アスバザデン、イスバザデン・ペンカウル

Ysbaddaden, Yspadaden Penkawr

種別
巨人、亜人
解説
巨人の老王。美しい娘と大きな城塞に住む。陰険で卑怯、油断した相手の背中に石の毒槍を投げつける。
関連項目
出典
ウェールズ/ケルト伝承

古のもの(いにしえのもの)、エルダー・シング

Elder thing

種別
亜人、幻獣
解説
地球の生物、ショゴスなどを作った異星人の種族。高度な知性と技術力、直立し翼が生えたイソギンチャクのような肉体を持つ。
出典
クトゥルフ神話

イフリート

Efreet

種別
精霊、悪魔
解説
様々な魔術と炎を操るジン。炎属性のジンとされる場合が多い。「千夜一夜物語」のランプの精。狡猾で攻撃的な性格の者、壷やランプに封じられている場合が多い。
出典
アラブ伝承

インヴィジブル・ストーカー、インビジブル・ストーカー

Invisible Stalker

種別
精霊、幻獣、人工自動物体
解説
透明な魔物。人間に良く似た形の透明な肉体を持つ。透明な事以外は大した能力は持たない。
出典
D&D(?)

インキュバス、インクバス、インクブス

Incubus

種別
悪魔、妖精
解説
夢魔、淫魔。性的な魅力に溢れた淫乱な男性の魔物。淫乱な夢を見せて人と交わり、サッキュバスが人間の精液を集め、インキュバスが女性を孕ませる。こうして生まれた半人半魔の子はカンビオンと呼ばれる。「上にのしかかるもの」の意。
関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

インプ

Imp

種別
悪魔、妖精
解説
小悪魔、または性悪な小妖精。角、蝙蝠の羽、尖った尻尾を生やした、痩せ捻くれた小人。邪悪な魔法使いや僧侶の使い魔によくなる。「接木」の意。
関連項目
出典
イングランド、スコットランド伝承

ウートガルザ・ロキ、ウトガルザ・ロキ、ウトガルド・ロキ、ウトガルデロック、ウートガルティロキ

Utgarda-Loki, Utgard-Loki, Útgarða-Loki(古ノルド), Utgarthilocus

種別
巨人
解説
ヨトゥンの王。巧みな幻術と話術、詐術で勇者や神をたぶらかす。ウートガルザは彼が治める都市または土地の名。
出典
北欧神話

ヴァルキリー、バルキリー、ヴァルキューレ、ワルキューレ

Valkyrie, Walkure(独)

種別
神族、精霊
解説
戦乙女。空飛ぶ馬に乗って戦場を飛び、勇者の魂を集める半神の女神。真の勇者のみを天上の戦場へ招く。「戦死者を選ぶ女」の意。
関連項目
出典
北欧神話

ヴァンパイア、バンパイア

Vampire

種別
アンデッド
解説
吸血鬼。生者の血液を糧とし、血を吸った相手を自分と同じ吸血鬼にしてしまう。動物への変身、恐怖や魅了の視線を持つが、聖印や日光、ニンニクに弱く、流水を渡れない等、弱点も多い。
関連項目
出典
ヨーロッパ伝承、ブラム・ストーカー著ドラキュラ

ヴィーヴル

Vouivre(仏)

種別
幻獣、精霊
解説
蝙蝠の翼と宝石(ガーネットまたはダイヤモンド)の瞳を持った巨大なドラゴン。雌しかいないと云う。半人半ドラゴンの美女の姿の場合も。
出典
フランス伝承

ヴィゾーヴニル、ヴィゾープニル、ヴェズルフェルニル

Vedrfelnir

種別
幻獣
解説
ユグドラジルの最も高い枝に止まる輝く雄鶏。その輝きから世界中を照らす。レーヴァテインでしか殺せないが、同時に原材料になる。太陽、夜明けの象徴。フレースヴェルグと同一視される。「木の蛇」の意。
出典
北欧神話

ウィル・オー・ウィスプ、ウィルオウィスプ

Will-o-Wisp

種別
アンデッド、精霊
解説
夜にゆらゆら輝く青白い光の塊。鬼火、人魂。森、沼や墓場に現れ、着いていくと底なし沼等危険な場所に迷い込んでしまう。「一掴みの藁(松明持ち)のウィリアム」の意。
関連項目
出典
イングランド、スコットランド、アイルランド伝承

ウォーター・リーパー、サムヒギン・ア・ドゥル

Water Leaper, The Llamhigyn Y Dwr

種別
妖精、幻獣
解説
人獣を襲って食べる水妖、妖精。沼中に棲み、白く、犬程の大きさで、蛙の胴体、魚の尾と飛び魚のような翼を持つ。「水を跳ね飛ばすもの」の意。
出典
ウェールズ/ケルト伝承

ヴォジャノーイ

Vodyanoy, Vodyanoi(露)

種別
妖精
解説
沈没船に住み宝を守り、男性(鬚の老人とも)のような姿で水に人を引き込む水妖。「水のもの」の意。
出典
ロシア伝承

ウガルルム、ウガルル

Ugallu

種別
幻獣、複合獣、神族
解説
巨大な獅子の魔物、嵐の魔神。獅子、獅子の頭に鳥の足を持つ男、または獅子の頭と左手に短剣右手にメイスを持つ男の姿。神と王の権威の象徴。ティアマトの子として神々と戦う。「大きな天気の獣」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話

ウシュムガル

Usumgallu, Ushumgallu

種別
幻獣、神族
解説
角と翼の生えた、四本足のドラゴンティアマトの子として神々と戦う。「偉大な竜」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話

ウム・ダブルチュ、ウム・ダブルトゥ

Umu dabrutu

種別
幻獣、複合獣、神族
解説
嵐の魔獣。鷲の頭と翼、獅子の体に、複数の残酷な武器を持つ。ティアマトの子として神々と戦う。「獰猛な嵐」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話

ウリシュク、ウリスク

Urisk, Uruisg

種別
妖精、幻獣
解説
半人半獣の水の妖精、魔獣。毛深い人間の上半身に鹿の下半身、山羊の蹄を持つ。水辺を好み、お手伝いや旅人を追い回すなどする。悪意あるものはピアレイと呼ばれる。フーアの一種で、ブラウニーの一種とも。
出典
スコットランド/ケルト伝承

ウリディンム、ウルマフルッルー

Uridimmu, Urmahlullu

種別
幻獣、神族
解説
門を守る魔獣、聖獣。人頭の犬または獅子、または獅子の首部分に人間の上半身が付いた姿。ティアマトの子として神々と戦う。「狂犬」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話

ヴリトラ

Vrtra

種別
幻獣
解説
神食いの巨大な悪竜。旱魃の象徴。ヴァジュラ(金剛杵)によって倒された。「障害」「宇宙を塞ぐ者」の意。
出典
インド神話

ウルク

Uruk

種別
亜人
解説
強化オーク。通常より太陽に対する耐性が強く、体が大きく持久力も高い。ウルク=ハイの英語読みとの説も。
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

ウルク=ハイ

Uruk-hai

種別
亜人
解説
ウルクの変種または暗黒語名称。ウルクと人間を魔術で掛け合わせたとの説も。暗黒語で「体が大きなオーク」の意。
関連項目
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

ウロボロス

Ouroboros, Uroboros

種別
幻獣、神族
解説
自身の尾を噛んで輪状になった蛇またはドラゴン。「死と再生」「全にして一」「無限」「永遠回帰」「完全」「調和」等、多くの象徴。「尾を飲み込む蛇」の意。
出典
ヨーロッパ古代思想

ウンゴリアント

Ungoliant

種別
幻獣、悪魔
解説
蜘蛛の悪霊の女王。強大な肉体と、光を食べ闇を紡ぎ、魔王や神族を圧倒する力を持つ。シェロブなどの数多の恐るべき蜘蛛たちの祖。
関連項目
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語シルマリル物語

ウンディーネ

Undine

種別
精霊、妖精、悪魔
解説
美しい乙女の姿をした水の精霊、エレメンタル。水を操り溺れさせる魔力を持つ。優しく情熱的でよく人間と恋に落ちるが、彼女への罵倒・不倫は禁忌であり、夫を殺す場合も。「波Unda(ラ)」から。
関連項目
出典
パラケルスス著妖精の書

エーギル

Agir

種別
巨人、神族
解説
海の神、海の巨人の王。ヨトゥンだが神々側に属す。飛沫を思わせる白髪・白髭の姿をしている。「迎え入れる者」の意。
関連項目
出典
北欧神話

エイトグ

Atog

種別
幻獣
解説
特定のモノを食べる事で一時的に強くなる、蛙頭の怪物。魔法のアイテムや時間など、各々を食べる種がある。名前は紙(カード)を食べるヤギgoatのアナグラム。
出典
マジック:ザ・ギャザリング

エキドナ

Echidna

種別
幻獣、神族
解説
魔獣の母。下半身が蛇(または怪物)の美女。クリューサーオールとカリロエーの娘でゲリュオネウスと兄妹/姉弟の説も。
テューポーンとの間にエトンオルトロスキマイラ金羊毛の番竜ケルベロスパイアヒュドララドン、他を産み、オルトロスとの間にカルキノススフィンクスネメアーの獅子、他を産む。 「蝮」の意。
関連項目
出典
ギリシャ神話

エスキスエルウィン

Ysgithyrwyn

種別
幻獣
解説
白い牙の猪の長。生きたまま抜いた牙は巨人の王イスバザデンの求める髭剃りとなる。
関連項目
出典
ウェールズ/ケルト伝承

エティン

Ettin

種別
巨人
解説
二つの頭を持つ醜く捻じくれた異形の巨人、双頭巨人。知性は低いが狡猾。2つの頭を持つ為優れた観察力を持ち、優秀な番兵となり得る。両手利き。元々はヨトゥンの事。
出典
北欧神話D&D

エトン、コーカサスの鷲、エートス・コーカシアス

Ethon, Aethon, Caucasian Eagle. Aetos Kaukasios(希)

種別
幻獣、神族、人工自動物体
解説
プロメテウスの肝臓を食べる巨大な鷲または禿鷲。ゼウスの使い。聖鳥とも、テューポーンエキドナの子とも、ヘパイストスが作った青銅製のゴーレムとも。
関連項目
出典
ギリシャ神話

エリュマントスの猪

本項目

エルフ

Elf

エルフの弓士
種別
妖精、亜人、神族
解説
美しく知性の優れた妖精、小神族。自然を愛し、不死または長命で、魔法を得意とする。
自然と豊穣を象徴する、森や泉、井戸や地下に棲む。ドワーフと仲が悪い。
関連項目
出典
ヨーロッパ伝承→J・R・R・トールキン著指輪物語

エレメンタル

Elemental

種別
精霊
解説
精霊。自然現象の力そのものの具象。特に四大元素=地水火風の四精霊、ノームウンディーネサラマンダーシルフを言う。「元素たるもの」ほどの意。
関連項目
出典
パラケルスス著妖精の書

エント

Ent

種別
精霊、妖精、植物
解説
森、樹木を守る大木の姿の精霊、妖精。手足と顔を持つが、一見木にしか見えない。非常に強い腕力、一時的に普通の木にも動く力を与える能力を持つ。やや衰えた亜種フオルンがいる。
関連項目
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

エンプーサ、エムプーサ

Empusa

種別
幻獣、神族、妖精、複合獣
解説
変身能力と悪夢を見せる魔力を持ち人を食う女夢魔・食人鬼。青銅の足とロバの足、鷹の爪に蝙蝠の翼を持つ女性の姿。冥界に住み、モルモーと共に冥界の女神ヘカテーに仕える。「雌蟷螂」の意。
関連項目
出典
ギリシャ神話

オーガ、オグル

Ogre

オーガの尖兵
種別
巨人、亜人
解説
食人鬼、巨人。知性は低いが、魔法や変身能力を持つ者も。女性形はオーグレス

関連項目
出典
民話長靴をはいた猫

オーク

Orc

オークの大将軍
種別
亜人
解説
豚頭人、豚頭鬼、もしくは豚のように醜い頭の人型種族。ゴブリンと同一種族、近似種、エルフが魔術によって変質させられたものとも。

関連項目
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

オーグレス

Ogress

種別
巨人、亜人
解説
オーガの女性。女食人鬼、女巨人。男より魔法や高い変身能力を持つ者が多い。
関連項目
出典
民話長靴をはいた猫

オートマタ、オートマトン

Automata, Automaton

種別
人工自動物体
解説
自動で動く人形。機械仕掛けで動く人形、モンスターを言う。「自らの意志で動くもの」の意。
出典
実在の自動人形

牡羊の角をもつ蛇、羊角の蛇

Snake,Ram-honed

種別
幻獣、神族
解説
ケルトの神の力、ドルイドの魔法の象徴。豊穣、富裕、保護、治癒の魔力を持つ。有角の男神ケルヌンノス、クロウ・クルワッハの化身、シンボル。
出典
ケルト伝承

オルトロス

Orthrus

種別
幻獣、複合獣
解説
双頭の魔犬。蛇頭の尻尾と背中から七匹の蛇を生やす。ゲリュオネウスの番犬。テューポーンエキドナの子で、エキドナとの間にカルキノススフィンクスネメアーの獅子、他を作る。
関連項目
出典
ギリシャ神話

か行

カークス、カクス

Cacus

種別
巨人、神族
解説
三つ首で火を吐く巨人。洞窟に棲み人を害した。火の神ウゥルカーヌス(ヘパイストスと同一視される)の息子。
出典
ローマ神話

ガーゴイル、ガルグイユ

Gargoyle, Gargouille(仏)

青石のガーゴイル
種別
人工自動物体、悪魔
解説
自動の悪魔像の怪物。石で出来た頑丈な体を持ち、動かずに無害な石像に見せて油断を誘う。元々は雨樋の機能を持つ怪物の彫刻。
出典
ヨーロッパ伝承

ガースト

Ghast

種別
アンデッド、悪魔
解説
光を嫌い、死体を食らう魔物。醜くやせ細った人間の姿で、生きる者も殺して食べる。魔界に棲み強力になったグール、または愚かで力が強いグールに似た種族である場合が多い。
出典
D&Dクトゥルフ神話

カーバンクル

Carbuncle

種別
幻獣
解説
額に赤い魔法の宝石を持つ小さい獣。稀にドラゴン。その宝石を手に入れた者は富と名声を得る。
出典
マルティン・デル・バルコ・センテネラ著アルゼンチナ

カヴァス、カバル

Cauall, Cafall, Cabal(ラ), Caball(ラ)

種別
幻獣
解説
アーサー王の最も優れた猟犬。足跡は魔力を持ち、魔猪トゥルッフ・トゥルウィスを追い、猪の長エスキスエルウィンを追い詰めた。アーサー王の愛馬も同名で、元は馬との説も。
関連項目
出典
ウェールズ/ケルト伝承

ガウス

Gauth

種別
幻獣、悪魔
解説
ビホルダーの下位種。球体の体に大きな一つ目と口、小さな6つの目を持つ邪眼の怪物。ビホルダーと同じく、目から様々な魔力の視線を放つ。
関連項目
出典
D&D

カトブレパス

Catoblepas

種別
幻獣
解説
死の視線、草木を枯らす毒の吐息を持つ黒い水牛に似た獣。長い首または重い頭を持ち、なかなか思い通りに動けない。「俯けるもの」の意。ゴルゴーンとも呼ばれる。
関連項目
出典
大プリニウス著博物誌

カプロス
カリュドーンの猪、カリュドニアン・ボア、アイトーリアン・ボア、カリュドニアス・カプロス
エリュマントスの猪、エリュマンシアン・ボア、エリュマンティオス・カプロス

Kapros(希),
Calydonian Boar, Aetolian Boar, Kalydonios Kapros(希),
Erymanthian Boar, Erymanthios Kapros(希)

種別
巨人、神族
解説
大猪の怪物。神に神罰、暴威として送り込まれる場合が多い。森や山に棲み、人里に出て田畑を荒らす。
エリュマントスの猪はアルテミスの使いの牡猪。土地を荒らした。
カリュドーンの猪もアルテミスの使いの巨大な猪の怪物。土地を荒らし、数々の英雄を殺した。パイアの子とも。
出典
ギリシャ神話

カペルスウェイト

Capelthwaite

種別
幻獣、妖精
解説
妖精犬、または妖精が犬に変身した姿。変身能力に長け、農家の牧畜犬や番犬をするが、見知らぬ者、悪酔者には悪戯をする。ボギーヘルハウンドの一種。
関連項目
出典
イングランド伝承

カムペー

Campe, Kampe(希)

種別
幻獣、神族、悪魔
解説
地獄タルタロスの門番、獄吏。美しい女性の上半身にドラゴンの下半身、黒い翼と蠍の尾を持つ女怪、雌ドラゴン。強大な神や巨人を閉じ込める。「ねじ曲がった」ほどの意。
出典
ギリシャ神話

カラドリウス、カラドリオス、ダリオン

Caladrius(英)(希)(ラ), Charadrius(ラ), Charadrios, Dhalion

種別
幻獣
解説
病を吸い取る雪白色の小鳥。病人から視線や嘴で病を吸い取り、飛び上がって病の毒を撒く、焼く、首にかけた袋に集めて卵を産むなどして毒気を抜く。神の使いともされる。現在では千鳥を指す。
出典
アリストテレス著動物誌、大プリニウス著博物誌など

カリアッハ・ヴェーラ、カリアッハベーラ、ケラッハ・ヴェール、カリヤク・バル

Cailleach Bheur, Cailleach beara, Cailleach Bheara

種別
妖精、精霊、巨人、神族
解説
冬の女神、精霊、魔女。野生の動物の守護者。ハッグだとも。青く醜い痩せた巨大な老婆。春から秋までは石化しているが、冬のみ目覚め、杖で叩いて大地を固め葉を落とし、陽を暗くし大雪を降らせる。春と戦うとも、夏に芽吹きの乙女に変じるとも。「青い妖婆」の意。
出典
スコットランド、アイルランド、マン島/ケルト伝承

カリュドーンの猪

本項目

カリュブディス

Charybdis

種別
幻獣
解説
大食な渦の女怪。大食の罰を受けた娘が変身した怪物で、食事の度に周りの海水を飲み込み吐き出す事で、大渦巻きを生む。
関連項目
出典
ギリシャ神話

カルキノス、化け蟹、巨蟹

Carcinos, Karkinos

種別
幻獣
解説
巨大な化け蟹。飼い主に忠誠心が高く、捨て身の勇気または無謀な愚かさを持ち、ヒュドラの助っ人をした。エキドナオルトロスの子だが、その中ではかなり弱い。
関連項目
出典
ギリシャ神話

カルコタウルス、カルコタウロイ

Khalkotaur, Khalkotauroi

種別
幻獣、人工自動物体
解説
青銅の蹄と口を持ち火を噴く巨大な牡牛。アレースの所有物で、凶暴で人を喰う。ヘパイストス製の自動物体とも。「青銅の牡牛」の意。D&Dのゴーゴンの元ネタとの説も。
関連項目
出典
ギリシャ神話

ガルム

Garm

種別
幻獣
解説
冥界の番犬。巨大な狼犬に似た姿で、死者の血で胸元を赤く染めている。神殺しの力を持ち、フェンリルと同一視される場合も。
関連項目
出典
北欧神話

ガンコナー、ギャン・カナッハ

Ganconer, Ganconagh, Gancanagh, Gean Canach

種別
妖精
解説
ナンパ妖精、口説き妖精。パイプを咥えた魅力的な若者の姿で、女性に言い寄り魔力で虜にした後、姿を消す。残された女性たちは恋の病をこじらせ死ぬ。「愛を語るもの」の意。
出典
アイルランド/ケルト伝承

カンビオン

Cambion

種別
亜人
解説
サッキュバスが人間の精液を集め、インキュバスが女性を孕ませて生まれた半人半魔。天使のような美しさと高い知性を持つ。また、デヴィルデーモンなど悪魔と人の混血児まで含める場合も。
出典
ヨーロッパ伝承

ギガース、ギガンテス

Gigas, Gigantes

種別
巨人、神族
解説
巨人。巨大で、鎧武器に身を固めた筋骨隆々な人間の姿、または裸姿でひざから蛇が生えた両足を持つ。複数形ギガンテスで「巨人族」と呼ばれる。ウラノスの切り落とされた男性器のとガイアから生まれた。「神だけでは殺せない」運命を持つ神々の敵対者。
関連項目
出典
ギリシャ神話

キマイラ、キメラ

Chimaira, Chimera

種別
幻獣、複合獣
解説
獅子の頭、山羊の身体、蛇の尻尾を持ち火を吹く強力な魔獣。他に獅子と山羊の二頭や更にドラゴンの三頭の場合も。複合生物の総称、二面性の象徴でもある。テューポーンエキドナの子。
関連項目
出典
ギリシャ神話

キャスパリーグ、キャス・パリーグ、キャス・パリューグ

Cath Palug, Cath Paluc, Cath Balug, Cath Balwg

種別
幻獣
解説
強力な怪猫。悪魔猫と呼ばれ、鋭い爪で人、獣、勇者を狩り殺す。ヘンウェンの子。
出典
ウェールズ/ケルト伝承

キャリオンクロウラー

Carrion Crawler

種別
幻獣、動物
解説
死肉を食らう大芋虫。大きな体躯、麻痺毒を持つ8本の触手と、壁や天井を走る鉤ぎ爪または吸盤の生えた無数の足を持つ。
出典
D&D

キュクロプス、サイクロプス

Cyclops

サイクロプスの牧人
種別
巨人、神族
解説
一つ目巨人。
ウラノスとガイアの子で、ヘカトンケイルと近い兄弟。最初の三神は、アルゲースArges(白光)、ステロペースSteropes(電光)、ブロンテースBrontes(雷鳴)。神々も使う最高の武具を作る程の鍛冶技術を持つ。「丸い目」の意。
末裔、またはポセイドンの子らの一族は鍛冶技術は持たない羊飼いで、法を知らず人を食う蛮族となる。
出典
ギリシャ神話

ギルタブルル、ギルタブリル、ギルタブルウル、アクラブアメル

Girtablulu, Girtablilu, Girtabluulu, Aqrabuamelu

種別
幻獣、神族、悪魔、複合獣
解説
蠍人。蠍の首部分に人間の上半身が付いた姿の亜人。元々は人間の上半身に鳥の下半身、蛇頭の男根、蠍の尾、翼を持つ姿。ティアマトの子として神々と戦う。聖なる山を守る聖獣でも有る。蠍の神パピルサグとは無関係。「蠍人間」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話

ギルマン

Gillman

種別
亜人、幻獣
解説
半人半魚の半魚人。両生類で、高い腕力と回復力を持ち、尻尾は無い。女好き。
関連項目
出典
ジャック・アーノルド監督大アマゾンの半魚人

キルムーリ、キルムリス、キルムーリス、キルモウウリス

Killmoulis

種別
妖精
解説
粉屋一家に憑く、水車小屋の妖精。口が無く、大きな鼻で食べ物の匂いをかいで滋養を吸収する。脱穀、家事の手伝い、悪戯をする。「乾燥小屋の口のない者」の意。
出典
スコットランド、北イングランド伝承

キレイン・クロイン、他(発音不明)

Cirein-croin, Cirein-cròin(ゲール), Ceirean(ゲール), Cionarain-crò(ゲール)

種別
幻獣
解説
鯨を7頭食べて満腹になるという程、巨大な海の魔物。銀色の魚の群れに擬態し、漁師などを喰う。
出典
スコットランド/ケルト伝承

キングー、キングゥ

Kingu

種別
神族
解説
魔獣を率いる魔神。ティアマトの子で第二の夫。最高神の力を借り、同じティアマト子らの魔獣の将として神々と戦う。降伏の後に殺され、その死体は人類創造の素材になった。
関連項目
出典
メソポタミア神話

金羊毛の番竜、コルキスのドラゴン

A dragon that guarded the Golden Fleece, Colchian Dragon

種別
幻獣
解説
黄金の羊の毛皮を守るドラゴン、大蛇。口から火炎を吐き、一睡もせずに見張る。テューポーンエキドナの子。
関連項目
出典
ギリシャ神話

クー・シー、クーシー、カーシー

Cu Sith

種別
幻獣、妖精
解説
犬の妖精、妖精達の番犬。全身暗緑色の長毛で丸まった長い尾を持つ、牛程に大きな犬。全く音をたてず滑るようにして移動する。「犬の妖精」の意。大体ブサ可愛い。
関連項目
出典
スコットランド/ケルト伝承

グール、グーラー

Ghoul, Ghulah

種別
アンデッド、精霊、亜人
解説
食屍鬼、屍食鬼。醜くやせ細った人間の姿で、死体を食べる魔物。生きる者も殺して食べる。邪悪で捻くれ者。下級な魔術やハイエナや美女への変身術を使う場合も。元々では精霊や悪鬼的存在だが、多くは人間のアンデッドや、変質したものである場合も。アラビア語で「掴む」「浚う」の意。
関連項目
出典
アラブ伝承

クーン・アンヌン、ハウンド オブ アンヌン、アンヌンの猟犬

Cwn Annwn, Hound of Annwn

種別
幻獣、妖精、アンデッド
解説
異界・冥界(アンヌン)の猟犬。夜に現れて吠え、死を予告する幽霊犬。ヘルハウンドの仲間。小型で、斑混じりの灰色がかった赤い体毛に包まれる。そのまま「異界の猟犬」の意。
関連項目
出典
ウェールズ/ケルト伝承

クアジット

Quasit

種別
悪魔、妖精
解説
小悪魔。後ろに反った角、蝙蝠の羽、尖った尻尾を生やした、痩せ捻くれた小人。デーモンまたは邪悪な魔法使いによって作られる。インプと違いカオティックで契約を重んじない。使い魔によくなる。
出典
D&D

グウレイグ、グレイグ、グウラゲッズ・アンヌーン

Gwraig, Gwragedd Annwn

種別
妖精、精霊
解説
精霊界や深い森の泉に棲む美女の精霊。美しい金髪と、魅了する歌声を持つ。湖の乙女とも。「婦人」の意。
出典
ウェールズ/ケルト伝承

グエルン・アブイ、グエルナブイ、鷲のグエルン・アブイ

Gwern Abwy, Eagle of Gwern Abwy

種別
幻獣
解説
賢者の鷲。最も年経た獣で、旅して回り、広く深く物事や出来事を知る。
出典
ウェールズ/ケルト伝承

クサリク、クサーリク

Kusarikku

種別
幻獣、神族
解説
牛の魔物、牛人。牛の下半身と角と耳を持つ男の姿。ティアマトの子として神々と戦う。「牛男」の意。
翼ある天の牛はアルー
関連項目
出典
メソポタミア神話

クラーケン

Kraken

種別
幻獣、精霊
解説
海の怪物。姿は不明だが、巨大な蛸や烏賊のような頭足類に似る姿が多い。「捻じ曲がったもの」「極北のもの」の意。
出典
北欧伝承

グライアイグライア

Graiai, Graeae, Graia

種別
幻獣、神族、亜人
解説
パムプレードーPamphredo(意地悪、警告)、エニューオーEnyo(好戦、嫌悪)、デイノーDeino(恐怖)三姉妹の総称。三人で一つの眼と歯を共用する灰色の髪の老婆。一つの眼は遠視・透視能力を持つ場合も。ゴルゴーンたちの妹。「老婆」の意。
出典
ギリシャ神話

グラスランナー

Grassrunner

種別
亜人、妖精
解説
好奇心に満ちた身長1m前後の小人。草原の妖精。一生子供の姿のままで、心の赴くまま放浪する。素早く器用だが、魔法は使えない。「草原を駆ける者」の意。
関連項目
出典
ソードワールド

グラニ、グラネ、グラーネ

Grani, Grane

種別
幻獣、神族
解説
漢灰色の大柄な神馬。スレイプニールの子孫。シグルズまたはブリュンヒルデの騎馬。牝。
関連項目
出典
北欧神話

グリフォン、グリフィン、グリプス

Griffon, Griffin, Gryps(ラ)(希)

種別
幻獣、複合獣
解説
鷲の上半身、獅子の下半身の魔獣。非常に獰猛な肉食獣で、特に馬を好むが、雌馬は犯しヒッポグリフを生す。王権、知識の象徴。「曲がった嘴」の意。
出典
ヘロドトス著歴史、大プリニウス著博物誌ギリシャ神話

クリプティッド

Cryptid

種別
幻獣
解説
幻獣、魔獣、未確認動物(UMA)。「隠されたもの」「訳の分からないもの」ほどの意。
出典
近代造語

グリマルキン

Grimalkin

種別
妖精、幻獣、悪魔
解説
魔女の使い魔の猫、猫の妖精。魔術や呪いを使うことも。本来は年経た雌猫、意地悪ばあさんの意。
出典
イギリス伝承、ウィリアム・ボードウィン著Beware the Cat

グリムロック

Grimlock

種別
妖精、亜人
解説
地下に住む邪悪な盲目の人食い族。筋骨たくましい肉体に白く鋭い歯、灰色の肌、眼球の無い眼窩または真っ白な眼球を持ち、他の感覚(聴覚や嗅覚など)による疑似的な視力を持つ。余所者を嫌うが、マインド・フライヤーメデューサと共生関係を持つ場合も多い。
出典
D&D

クリュソマロス、アリエス、ゴールデンラム

Chrysómallos(希), Aries, Golden Ram

種別
幻獣、神族
解説
人語を話す翼持つ金色の羊、金毛羊。王子王女二人を守る為、背に乗せて海を飛び越えた神獣、ゼウスの使い。牡羊。その後犠牲に捧げられ、毛皮は王権と権威の象徴の神宝「金羊毛」となった。
関連項目
出典
ギリシャ神話

グリンディロー、グリンデロー

Grindylow

種別
妖精
解説
子供を襲う湖の妖精。緑色の肌、小さな角、細く長い腕と指を持ち、藻や水草の中から子供を水中に引きずり込む。
関連項目
出典
北イングランド伝承

グリンブルスティ

Gullinbursti(古ノルド)

種別
幻獣
解説
黄金に耀く神猪。フレイの騎獣で、水中や空中をどんな馬よりも早く駆け抜ける。ドヴェルグ兄弟が生み出した神宝。「金の荒毛」の意。
出典
北欧神話

クルール、クリルトゥ

Kulullu, Kuliltu

種別
幻獣、神族
解説
人魚の一種。人間の上半身に魚の下半身を持つ。ティアマトの子として神々と戦う。「魚男」「魚女」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話

グルアガッハ、グルアガッホ

Gruagach

種別
妖精
解説
悪戯好きの妖精。
女は長く美しい髪で、ずぶ濡れで家々を訪れ、雨宿りを頼む。願いを聞き入れればその家に幸福が訪れる。
男はビーバーの毛皮帽子を被り細い杖を持つ。お手伝いもするが大の悪戯好き。
出典
スコットランド/ケルト伝承

グルファクシ

Gullfaxi

種別
幻獣
解説
ヨトゥンの国最高の名馬。巨人フルングニルとトールの子マグニの乗馬で、スレイプニールに並ぶ走力、以上の歩幅を持つ。「金のたてがみ」の意。
出典
北欧神話

クルラコーン、クルラホーン、クルラカーン

Clurichaun, Clurachan, Cluracan

種別
妖精
解説
酒蔵の妖精。酒蔵に入り浸り酔って浮かれる小人。赤い帽子に革のエプロンを着た老人の姿の、ひざ~人の半分程の高さの小人。ワインと酒蔵を守るが、夜に羊や犬に乗って暴れまわる場合も。レプラコーンの別名、亜種、または酩酊中や酒浸りのレプラコーンの説も。
出典
アイルランド、スコットランド/ケルト伝承

グレムリン

Gremlin

闇色グレミリン
種別
妖精
解説
悪戯好きで、機械を故障させる小柄な妖精、小鬼。
出典
イギリス空軍の噂

グレンデル

Grendel

種別
巨人
解説
強靭で硬い体の食人巨人。湖または沼の底に棲み、より強大な母を持つ。
出典
北欧伝承

クロウ・クルワッハ

Crom Cruach

種別
神族、幻獣
解説
太陽、戦、死の神格を持つ巨神。羊角の蛇またはドラゴンの姿で、多くの生贄を欲する。クロウは「三日月」「輪」「頭」、クルワッハは「血まみれ」「山、積み重ね、塚」の意。
バロールが生み出した暗黒竜や、牡羊の角をもつ蛇と同一視される。
出典
ケルト伝承

ゲイザー、ギャザー

Gazer

種別
幻獣、悪魔、人工自動物体
解説
邪眼の怪物。視線に様々な魔力を持つ。「睨むもの」の意。イーヴィル・アイに同じ。
関連項目
出典
各地の伝承、またはD&Dのビホルダーから

ケット・シー

Cait Sith

種別
幻獣、妖精
解説
猫の妖精、妖精猫。やや大きい猫の姿で、二足で歩き人語を喋り、普通の猫のふりをして人に飼われて、または自分たちの王国で生活する。「猫の妖精」の意。かわいい。
関連項目
出典
スコットランド、アイルランド/ケルト伝承

ケトゥス、ケートス

Cetus

種別
幻獣、複合獣
解説
鯨の怪物。巨大な、犬に似た頭のアシカのような姿。ポセイドンによって王国を襲ったが、メデューサの首を見て石化、鯨座になった。「海獣」の意。
出典
ギリシャ神話

ゲリュオネウス、ゲリュオン、ゲーリュオーン

Geryoneus, Geryon

種別
巨人、神族
解説
三人が腹部で結合した形の巨人。重武装で多くの牛を飼い、オルトロスを番犬とする。
高貴な性格であった説や女性説、クリューサーオールの子でエキドナと兄妹・姉弟の説も。
出典
ギリシャ神話

ケリュネイアの鹿、ケリュネイアン・ハインド

Ceryneian Hind

種別
幻獣
解説
黄金の角と青銅の蹄と真白い毛並みを持ち、「矢よりも早く走る」巨大な神鹿、牝鹿。他の4兄弟と共に、アルテミスの月の戦車を曳く。
出典
ギリシャ神話

ケルピー

Kelpie

種別
妖精、幻獣、複合獣
解説
川、湖に棲む食人馬。たてがみに緑色のいぐさを生やした立派な馬の姿で、乗った者を引きずりこんで食らう。下半身が魚の場合も。馬勒を付けられれば人に従う。アハ・イシュケと同一視される。
出典
スコットランド伝承/ケルト伝承

ケルベロス

Cerberus

種別
幻獣、複合獣
解説
3つ~100の頭を持つ地獄の番犬。蛇頭の尻尾と背中から無数の蛇を生やす。素晴らしい音楽や、甘いパンに弱い。テューポーンエキドナの子。
関連項目
出典
ギリシャ神話

ケンダー

Kender

種別
亜人、妖精
解説
好奇心に満ちた身長1m前後の小人。一生子供の姿のままで、心の赴くまま放浪し、所有権の概念が無く興味あるものをつい盗んでしまう。素早く器用で、恐怖に耐性を持つ。
関連項目
出典
ドラゴンランス

ケンタウロス、セントール

Kentauros(希), Centaurus(ラ), Centaur

種別
亜人、幻獣
解説
馬の首部分に人間の上半身が付いた姿の亜人。弓矢を得意とし野蛮で好色だが、極稀に賢者も出る。「半人半獣」の総称でもある。「刺し貫く牡牛」または「牛殺し」の意の説がある。
関連項目
出典
ギリシャ神話

ゴースト

Ghost

種別
アンデッド
解説
現世に残る死者の魂、幽霊。時に幽霊系モンスターの総称。人に布をかけたような形で目と口は空洞。ふわふわと浮遊し、多くは霊体のみで物理干渉出来ず、人に憑依して操る。
関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

ゴーレム

Golem

種別
人工自動物体
解説
魔法によって作られた、作成者の命令を忠実に実行する自動人形。元々は泥製だが、石から各種金属、肉や骨など様々なタイプが在る。「胎児」の意。
関連項目
出典
ユダヤ伝承

コウォーカー

Co-Walker

種別
精霊、アンデッド、悪魔
解説
生き霊、肉体から抜け出した精神、魂の状態。
または特定の人物の生き写しの存在、特定の人物に変身する魔物。ドッペルゲンガーの別名または近種。
関連項目
出典
イギリス伝承

コカトリス、コカトライス、コカドリーユ

Cockatrice, Cocatrix(仏)

種別
幻獣、ドラゴン、複合獣
解説
触れたものを石化させる魔力を持つ魔鳥、稀にドラゴン。主に蛇の胴体を持つ雄鶏の姿で描かれる。雄鶏が産んだ卵をひき蛙が温めると生まれる。
バジリスクと同一視・雌雄体とされる場合も。
関連項目
出典
イギリス、フランス伝承

コシュタ・バワー、コシュタバワー

Coiste-Bodhar

種別
精霊、妖精、アンデッド
解説
デュラハンの騎馬、または馬車を牽く、首無し馬。
出典
アイルランド/ケルト伝承

ゴブリン

Goblin

ゴブリンの夜盗
種別
妖精、亜人
解説
悪戯好きな妖精、小鬼。主に緑色の肌を持つ小人。残虐性、嫉妬心が強い。

関連項目
出典
イギリス伝承

コボルド

Kobold

コボルドの戦士
種別
妖精
解説
犬頭、または赤い帽子に緑の服、金色の髪の小人の妖精。悪戯好き。銀を腐らせる、銀を粗悪な金属(コバルト)に換える魔力を持つ。
出典
ドイツ伝承

ゴルゴーン、ゴルゴン、ゴーゴン

Gorgon

種別
幻獣、神族、亜人
解説
石化の邪眼を持つ女怪。ステンノーSthenno(力強い)、エウリュアレEuryale(遠方への放浪)、メデューサMedusa(支配者)三姉妹の総称。グライアイたちの姉。「恐ろしいもの」の意。
カトブレパスの別名でもある。D&Dでは金属の皮膚を持ったカトブレパスもこの名。
関連項目
出典
ギリシャ神話D&D

さ行

サイクロプス

本項目

サッキュバス、サキュバス、サクブス

Succubus

種別
悪魔、妖精
解説
夢魔、淫魔。性的な魅力に溢れた淫乱な女性の魔物。淫乱な夢を見せて人と交わり、サッキュバスが人間の精液を集め、インキュバスが女性を孕ませる。こうして生まれた半人半魔の子はカンビオンと呼ばれる。「下に横たわるもの」の意。

関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

サテュロス

Satyros(希), Satyr

種別
妖精、神族、幻獣
解説
陽気な半獣神、妖精。山羊か馬のような下半身、小さな2本の角、尖り耳を持つ。デュオニソスに従い、悪戯好きで享楽的、酒、音楽や舞踊を好む。「扇動する者」「種をまく者」の意。

関連項目
出典
ギリシャ神話

サファギン、サハギン、サヒュアジン、サフアグン

Sahuagin, Sahagin

種別
亜人、幻獣
解説
半人半魚の半魚人。やや大柄で食欲旺盛、排他的で残虐で「海の悪魔Sea Devil」と呼ばれる。海中で人間と同じように社会を作る。
関連項目
出典
D&D

サラマンダー

Salamander

種別
幻獣、精霊
解説
蜥蜴の形をした火の精霊、エレメンタル、またはドラゴン。炎の中で自由に生き、また火を操る。人間の姿を取ることも。「サンショウウオSalamander」が火に耐えたことから。
関連項目
出典
パラケルスス著妖精の書

シー、シード

Sidhe, Shee, Sídh, Sid

種別
妖精、精霊、亜人
解説
妖精、異世界の住人の総称。元々は「妖精の土塚」=地下にある異界、妖精界を意味し、その住人も指すようになった。
関連項目
出典
ケルト伝承

シーサーペント

Sea Serpent

種別
幻獣
解説
大海蛇。海に現れ船を沈める、巨大な長い生き物。多くは海蛇またはドラゴン
関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

シーレーノス、シレノス

Silenus

種別
妖精、神族、幻獣
解説
デュオニソスに従う小神、妖精。馬の下半身と耳を持つ半人半馬。いつもワインを飲んで酩酊しているが、神秘を知り、高い知性を持つ。サテュロスに同一視される場合も。
関連項目
出典
ギリシャ神話

シアバーン、シャーヴァン、シャーバン

Searbhan, Searban

種別
巨人、妖精、亜人
解説
目、腕、脚が各々一つずつの異形の巨人。魔法のナナカマドの樹を守る番人で、炎や剣では傷付かないが、自分の持つ棍棒で傷付く。フォモールの末裔とも。
関連項目
出典
アイルランド/ケルト神話

シェリーコート

Shellycoat

種別
妖精
解説
小川に出没する悪戯妖精、子鬼。水草と貝殻を着て、夜歩きする者を道に迷わせる。「貝殻服」の意。フーアボギーの一種。
出典
スコットランド/ケルト伝承

シェロブ

Shelob

種別
幻獣、悪魔
解説
闇の大蜘蛛。巨大な体躯に堅い外骨格に堅い糸、毒針を持つ強力な魔物。ウンゴリアントの末裔。メス。
関連項目
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語シルマリル物語

ジズ

Ziz

種別
幻獣、神族、悪魔
解説
神によって作られた、最も巨大な鳥。空に住む生き物の中で最も巨大。
関連項目
出典
ユダヤ伝承

ジャイアント

Giant

種別
巨人
解説
巨人。ギガースが変化した言葉。ただ「ジャイアント」と呼ばれる場合、神性を持たず、やや愚鈍で大らかな巨人が多い。投石攻撃が得意。
出典
ヨーロッパ伝承

ジャック・オー・ランタン、ジャックランタン、ジャカ・ランタ-ン、ジャッコランタン

Jack-o'-Lantern

種別
妖精、アンデッド
解説
ランタンを持った、カブまたはカボチャの妖精、幽霊。火の玉、ランタンを持ったカブ/カボチャ頭の男の姿をした、冥界に行きそびれた漂う魂。「ランタン持ちの男」の意。ウィル・オー・ウィスプの一種。
出典
アイルランド、スコットランド/ケルト伝承

ジャック・オ・フロスト、ジャック・オー・フロスト、ジャックフロスト

Jack o' Frost

種別
妖精
解説
雪と氷の妖精。小人、白髪の老人、または雪だるまの姿。悪戯好きで雪や霜を操る。「霜男」の意。
出典
イングランド伝承

ジャバウォック

Jabberwock

種別
幻獣
解説
正体不明の怪物。森に棲み、強力な爪と顎を持つ。口が突き出ていないドラゴンのような姿で描かれる。
出典
ルイス・キャロル著鏡の国のアリス挿入詩ジャバウォックの詩

シャンブラー、シャンブリング・マウンド

Shambler, Shambling Mound

種別
植物、幻獣
解説
腐食した蔦・茸類と汚泥が小山のように寄り集まった、知性ある肉食植物。周囲の地形に溶け込んでの不意打ちを好む。「よろよろ歩くもの/塚」の意。
出典
D&D

ショゴス

Shoggoth

種別
亜人、幻獣
解説
古のものによって作られた漆黒の粘液状生物。不定形の腐肉の塊のような肉体で、自由に変形できる。元々は無知性だが、脳を成形して知性を持つ場合も。
関連項目
出典
クトゥルフ神話

シルキー

Silky

種別
妖精、アンデッド
解説
家事手伝いの女性の妖精、幽霊。旧家に住み、白い絹の服をまとう。家や妖精を大事にしない家人を嫌う。家事の邪魔をしたり馬や馬車を止める悪戯をする種も。「絹の服を着る人」の意。ブラウニーの一種とも。
出典
ウェールズ、イングランド/ケルト伝承

シルフ、シルフィード

Sylph, Sylphid

種別
精霊、妖精
解説
美しい少女の姿をした風の精霊、エレメンタル。人並みまたは小人の大きさで、通常時は透明で、背中から生えている虫の羽で空を飛び。風を操る。「森のニンフnympha silvestris(ラ)」の意。
関連項目
出典
パラケルスス著妖精の書

ジン、ジニー

Jinn, Jinni

種別
精霊、悪魔
解説
魔人、精霊的存在。「千夜一夜物語」のランプの精。通常では見えず傷付けられない体と様々な魔力を持つ。性格・性質は様々。
関連項目
出典
アラブ伝承

スードゥードラゴン、ニセドラゴン、ドラゴンモドキ

PseudoDragon

種別
幻獣
解説
ドラゴンの幼生によく似た、1m程の魔物。種としては全く違い、テレパシーで会話し、気分屋な性格。使い魔にもなる。そのまま「ドラゴンに似たもの」の意。
出典
D&D

スヴァディルファリ

Suadilfari

種別
幻獣
解説
怪力の魔馬。山の巨人に飼われていた牡馬で、神も驚く程の石材を運んだ。ロキと交わりスレイプニールを作る。グラニの祖先。
出典
北欧神話

スキアポデス、スキャポデス、モノコリ

Sciapodes, Sciapods, Skiapods, Monocoli

種別
亜人、妖精、幻獣
解説
巨大な一本足の亜人。機敏に飛び跳ね、また猛暑の日にはその足を日傘に昼寝をする。「影足」の意、「一本足の」ほどの意。
出典
大プリニウス著博物誌

スキュラ

Scylla

種別
幻獣
解説
海岸の洞窟に棲む女怪。美しい女性の上半身、首の伸びる犬頭とその十二本の足という下半身を持つ。元々は毒物により変身させられたニンフ。「犬の子」「引き裂くもの」「すさまじいもの」の意。
関連項目
出典
ギリシャ神話

スクイッグ

Squig

とげとげスクイッグ
種別
幻獣、植物
解説
お化け茸。人面の球体に2足と尻尾が付いた形の混沌の魔獣。ゴブリンに使役される。
出典
ウォーハンマー

スケイヴン

Skaven

種別
亜人
解説
混沌のネズミ人。混沌の力で変異、生まれた種族で、地下に住み、変異や病の魔力を用いて人類の支配をしようと暗躍する。
出典
ウォーハンマー

スケルトン

Skelton

種別
アンデッド、人工自動物体
解説
骸骨。自ら動く骸骨を指す。死者の怨念の一部や雑霊が乗り移ったり、魔法で動かされている最下級のアンデッド。知能は無きに等しい。ゲームでは肉が多く残っているものがゾンビー、骨がほとんどのものがスケルトンとなる。そのまま「骸骨」の意。
出典
ヨーロッパ伝承

スコル、スコール、スコッル、スケル

Sköll(古ノルド), Skoll

種別
幻獣、巨人
解説
太陽を食べる巨大な狼。毎日太陽を食べようと追い、時に成功して飲み込み日食となるが、鍋を叩く音に驚いて吐き出してしまう。フェンリルと女巨人(ヨトゥン)の子で、ワーグと呼ばれる魔狼の一族。「嘲るもの」「高笑い」「騒音」「まどわし」の意。
関連項目
出典
北欧神話

ステュムパーリデスの鳥、ステュムパリデスの鳥、ステュンパリデスの鳥、スチュパリデスの鳥、ステュムパーロスの鳥

Stymphalian Birds, Stymphalídes órnithes(希)

種別
幻獣
解説
青銅の嘴、爪、翼の先を持ち、毒性の糞を放つ怪鳥。森に棲み、群れで人を襲い田畑を荒らす。
出典
ギリシャ神話

スナガ

Snaga

種別
亜人
解説
オークの小型種。時に大型種のウルク=ハイに食料扱いされる。暗黒語で「奴隷」の意。
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

スノットリング

Snotling

種別
妖精、亜人
解説
小さいゴブリン。ゴブリンの小型種または子供とされ、ゴブリンより更に愚かでうるさく無分別で、集団で汚い緑色の塊となって人を襲う。同じグリーンスキン、ゴブリンやオークの中で最下位の存在であり、時に弾丸や食料扱いされる。「鼻水な奴ら」の意。
出典
ウォーハンマー

スパルトイ、ドラゴントゥースウォリアー、竜牙兵

Spartoi, Dragon tooth Warrior

種別
人工自動物体、亜人
解説
大地に蒔かれたドラゴンから生まれ、勇者の従者となった人々。転じて、蒔かれた竜の牙が変身した骸骨型の自動人形。「蒔かれた者」の意。
出典
ギリシャ神話、ドン・チャフィ監督アルゴ探検隊の大冒険

スピリット

Spirit

種別
精霊、アンデッド
解説
魂、霊魂、精霊、及びその総称。非常に多くの意味を含んだ言葉で、おぼろげな姿の精霊や、幽霊を呼ぶ場合も。
出典
ヨーロッパ伝承

スフィンクス、スピンクス

Sphinx

種別
幻獣、複合獣
解説
人頭と獅子の体の神聖な獣。鷲の翼や蛇頭の尻尾を持つ場合も。王や神殿を守護する他、様々な種がいる。
ギリシャ神話では女性の上半身に獅子の体で、旅人に謎々を出して答えられない者を食べる怪物。エキドナオルトロスの子。
関連項目
出典
エジプト神話メソポタミア神話ギリシャ神話

スプライト

Sprite

種別
精霊、妖精、アンデッド
解説
風の妖精、または幽霊の一種。シルフと同一視される場合も。
出典
ヨーロッパ伝承

スプリガン

Spriggan

種別
妖精、巨人
解説
古代の財宝を守る、攻撃的な醜い妖精。巨人と小人もしくは子供の二つの姿を持ち、財宝を狙う者を攻撃、または罰を与える。他の妖精の護衛役も務める。ドワーフの一種とも。
出典
コーンウォール/ケルト伝承

スペクター

Specter

揺らめく死霊
種別
アンデッド
解説
現世に残る死者の魂、幽霊、亡霊、死霊。ふわふわと浮遊し、零体のみで物理干渉出来ず、人に憑依して操る。「見えるもの」の意
出典
ヨーロッパ伝承

スライム、ウーズ、ジェリー、プディング

Slime, Ooze, Jelly, Pudding

緑のぬらぬら
種別
幻獣、植物、人工自動物体
解説
生きるドロドロの粘液の塊。壁や天井にへばり付いたり滲み出て獲物に襲い掛かり、溶かして吸収する。基本的には武器など単純な物理攻撃はダメージにならず、炎や魔法以外で倒すのが難しい。「ぬるぬる」「どろどろ」「ぷるぷる」「練り混ざった血肉」ほどの意。
関連項目
出典
ジョセフ・ペイン・ブレナン著Slime/邦題:沼の怪D&D

スラル

Thrall

種別
アンデッド
解説
供物や生贄用に魔法で作られたアンデッド。死体を繋ぎ合わせて作られ、生贄にする事で特殊な効果を得る。「奴隷」「虜」の意。元々はバイキングの奴隷を指す。
出典
マジック:ザ・ギャザリング

スリヴァー

Sliver

種別
幻獣
解説
刃のような頭と鉤爪を持った異形の怪物。特異な能力を持った様々な種がおり、更に近距離のスリヴァーには互いにその能力を共有させ、群れを成すことで加速度的に強力になる。「断片」「切り裂く」の意。
出典
マジック:ザ・ギャザリング

スレイプニール、スレイプニル

Sleipnir

種別
幻獣、神族
解説
八本足の神馬。オーディンの乗馬で、陸海空を滑るように駆ける。ロキとスヴァディルファリの子、グラニの祖先。「滑走するもの」の意。
関連項目
出典
北欧神話

セイレン、セイレーン

Siren

種別
幻獣、神族
解説
船乗りを歌で惑わし、その肉を食らう女怪。諸説有るが、河神アケローオスと美術の女神ムーサの娘と言われる。美しい女性の上半身に、魚や鳥の下半身、または水かきのある足を持つ。魚の下半身に鳥の翼の場合も。「紐で縛る」「干上がる」の意。
出典
ギリシャ神話

ゼラチン・キューブ、ゼラチナス・キューブ

Gelatin Cube, Gelatinous Cube

種別
幻獣、人工自動物体
解説
ほぼ透明な強大なアメーバ状の怪物。迷宮の通路などに大体10フィート四方の立方体の形に広がり、捕食・掃除しながら移動する。麻痺毒を分泌し、取り込んだ獲物を溶かして食べる。
関連項目
出典
D&D

セルキー

Selkie, Selchie, Selchidh, Silkie

種別
妖精、亜人
解説
アザラシの妖精。普段は皮を被ってアザラシのように過ごし、陸に上がる時は皮を脱いで人の姿になる。男女ともに美しく、人との間に子を為す。ローンの近種の説も。
出典
アイルランド、スコットランド、オークニー諸島、シェトランド諸島/ケルト伝承

ゾンビ、ゾンビー

Zombie

種別
アンデッド、人工自動物体
解説
動く死体。死者の怨念の一部や雑霊が乗り移ったり、魔法で動かされている最下級のアンデッド。知能は無きに等しい。ゲームでは肉が多く残っているものがゾンビー、骨がほとんどのものがスケルトンとなる。

元々は死体を動かす力を持つ精霊神。

出典
ブードゥー教、ジョージ・A・ロメロ監督ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

た行

ダークエルフ

Dark Elf

種別
妖精、亜人
解説
黒い肌を持つ邪悪なエルフの亜種。毒と弓、魔法を得意とし、魔法にある程度の耐性を持つ場合が多い。ドラウとも。
関連項目
出典
D&D

ダイアー・ウルフ、ダイアウルフ

Dire Wolf

種別
幻獣、動物、アンデッド
解説
魔狼、魔性の狼、巨大狼。古代に実在した最大の狼。ゴブリンの乗騎、稀にアンデッドの場合も。「恐るべき狼」の意。
ゴブリンの乗騎としては、おそらくワーグが元ネタ。
出典
実在、D&D

ダゴン

Dagon

種別
神族、悪魔、亜人
解説
穀物の神、農耕神。ユダヤ教で悪神とされ、キリスト教では半人半魚の巨大な海神。
クトゥルフの従属神として有名で、ヒュドラを配属者とし、深きものに信奉される。
出典
メソポタミア神話カナン神話クトゥルフ神話

タラスク、タラスキュー

Tarasque

種別
幻獣
解説
六本足、甲羅、長い牙の巨大なドラゴン。毒の息と炎の糞を撒き散らし人を食う。聖女の祈りと聖水によって鎮められた。レヴィアタンボナコン、またはロバとの子。
出典
フランス伝承

タルイス・テーグ、タルウィス・ティーグ、タルウィス・テグ

Tylwyth Teg

種別
妖精、精霊
解説
金髪の水の妖精。またはウェールズでの妖精の総称。丘や水中に住み、歌や踊りを好み、馬に乗って狩りをし、ミルクを盗む。金髪の美しい人を好んで連れ去る。「金髪族」の意。
出典
ウェールズ/ケルト伝承

タロス、タロース、タウロス、タローン

Talos, Talōs(古希), Talōn(古希)

種別
人工自動物体、亜人
解説
ヘパイストス、またはダイダロス製の巨大な青銅製の人工自動物体、または青銅の人種の最後の生き残りの戦士。神の血イーコールによって生命と自我を得ている。投石やイーコールを高熱化しての抱きしめで攻撃し、くるぶしに有るイーコールの栓の釘が弱点。
出典
ギリシャ神話

チュール

Chuul

種別
幻獣、亜人
解説
巨大なロブスターに似た知性種族。厚い鎧のような甲殻と硬い爪、口いっぱいに生えた麻痺毒を持つ触手を持つ。人並みの知性を持ち、奇襲・待ち伏せが得意。
出典
D&D

ツリーフォーク、ツリー・フォーク

Tree Folk

種別
妖精、亜人、植物
解説
樹人。枝や根が手足のような木の妖精、亜人。一見木にしか見えない。エントに近いが精霊的な魔力は乏しく、非常に強い肉体と腕力を持つ。
関連項目
出典
マジック:ザ・ギャザリング(?)

デーモン、ダイモン、ダイモーン

Daemon

種別
悪魔、神族、精霊
解説
半神、英霊的な守護神。デーモンの語源。「魂」「高い自己」の意。
関連項目
出典
ギリシャ伝承

デーモン、デモン

Demon, Damon

種別
悪魔、神族
解説
悪魔、悪霊、魔神、禍津神。悪意ある自然霊や、異教の神、デヴィルに作られた下級悪魔を指す場合も多い。デーモンが語源。
関連項目
出典
キリスト教(?)

ティアマト、ティアマット

Tiamat

種別
神族、幻獣、悪魔、精霊
解説
海水の化身、原初の混沌の女神。多くの神と魔物を産む。英雄神に殺され、その死体は世界の素材になった。D&Dでは悪竜の首領、多頭のドラゴンの女神。「苦い水(塩水、海)」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話D&D

ディオメーデースの人喰い馬

Mares of Diomedes

種別
幻獣
解説
巨大で獰猛な人食い馬。4頭一組で暴れまわる牝馬。火の息を吐く説も。主人が死ぬと弱体化する。ポダルゴスPodargos(迅速)、ランポンLampon(輝き)、クサントスXanthos(黄色)、ディーノスDeinos(恐ろしく悲惨な)の4頭。
出典
ギリシャ神話

ティターン、ティーターン、ティタン、タイタン

Titan

種別
神族、巨人
解説
巨神。主神たちの前に生まれた、より自然や大地の力に近い神々。美しく巨大な肉体と根源的な魔力を持つ。
出典
ギリシャ神話

ティラノサウルス、ティーレックス

Tyrannosaurus, T-rex, T.rex

種別
動物、幻獣
解説
最も巨大な肉食恐竜。巨大な顎と牙を持つ。属のレックス(「王」の意)を足してティーレックスと呼ぶ場合も。「暴君蜥蜴」の意。
出典
実在:

デヴィル、デビル

Devil

種別
悪魔、天使、神族
解説
悪魔、堕天使。神に抗い、地獄に落ちた悪魔。
関連項目
出典
キリスト教

テウメーッソスの狐、テウメッソスの狐、テウメソスの狐、テウメッサの狐、カドマスの牝狐

Teumessian fox, Cadmean vixen

種別
幻獣、神族
解説
「なにものにも捕まらない運命」の大きな牝狐。子供を襲い食べる。ディオニソスが育てたとも。運命の矛盾を止める為、ライラプスと共に石化された。
出典
ギリシャ神話

デモゴルゴン、デモゴーゴン

Demogorgon

種別
悪魔、神族、精霊
解説
悪魔、異教の精霊、神、デーモン。名をはばかられたり抽象的な存在の、強力な魔王である場合が多い。
出典
キリスト教社会の悪魔学

テューポーン、テュポン、テュポーエウス

Typhon, Typhoeus

種別
幻獣、神族、巨人
解説
神殺しの巨大な悪竜、巨人、破壊神。暴風や台風の神。雄雄しい人間の体に肩から百の蛇頭、火を放つ目、腿から下は毒蛇の体を持つ。ガイアとタルタロスの子で、エキドナとの間に多くの子を作る。神々の敵対者。
関連項目
出典
ギリシャ神話

デュラハン、デュラハーン、ドゥラハーン

Dullahan, Durahan

種別
精霊、妖精、アンデッド
解説
死を予告する首の無い妖精または騎士。時に騎士の姿で、片手に自分の首を抱えている。首無し馬コシュタ・バワーに騎乗、または牽かれる馬車に乗る。立ち止まった家からは近々死者が出るという。
出典
アイルランド/ケルト伝承

デルピュネー、デルピュネ

Delphyne

種別
幻獣、神族
解説
蛇またはドラゴンの下半身の女怪。神託の地や、力を奪われた神の番をする。
テューポーンの味方をする。テュポーンの妹の説、ピュートーンと同一視またはピュートーンの前に神託所の主人であった説も、
出典
ギリシャ神話

テルキーネス

Telchines

種別
亜人、妖精、神族、幻獣
解説
半人半獣の島の精。半魚人または下半身が水蛇の尾などの姿。海の神族に連なり、神の養育係をしたり、冶金の術に通じ神の武器を作成をする。
出典
ギリシャ神話

トゥルッフ・トゥルウィス、トゥルフ・トロイト、トロイト

Twrch Trwyth, Troynt, Troit

種別
幻獣
解説
有毒の剛毛に覆われた、魔性の巨大な野猪。七匹の子猪を連れ、土地を荒らし人に害を為す。両耳の間に巨人の王イスバザデンの求める鋏、櫛、剃刀を乗せている。堕落した王が呪われて猪になったという。トゥルッフ、トゥルフは「雄豚」の意。
関連項目
出典
ウェールズ/ケルト伝承

ドッペルゲンガー

Doppelganger

種別
精霊、アンデッド、悪魔
解説
特定の人物の生き写しの存在、特定の人物に変身する魔物。出会った本人は死ぬ、しかし罵倒すれば助かる、などの説がある。「二重の歩く者」の意。
関連項目
出典
ドイツ伝承

どぶドワーフ

Gully Dwarf

種別
妖精、亜人
解説
愚かで不潔、臆病で陰険なドワーフの亜種。全く衛生観念が無く主にゴミ漁りを生業とし、他の多くの種族を高慢と僻む。稀に純真な者も。
出典
D&D

ドラウ、ドロウ

Drow

種別
妖精、亜人
解説
ダークエルフの別称。特にD&D世界のダークエルフを指す。
黒い肌を持ち、邪悪で陰惨、殺戮と陰謀を信奉するエルフの亜種。毒と弓、魔法を得意とし、魔法にある程度の耐性を持つ。女性上位で、地底の大帝国を作り世界支配を企む。
関連項目
出典
D&D

ドラゴン

Dragon

種別
幻獣、神族、悪魔など
解説
蛇、蜥蜴に似た強力で恐ろしい魔獣。またはそのような怪物の総称。炎や毒の息を吐き、魔力を秘めた宝を集める習性がある。魔力の塊であり、、血などに強い魔力を残す。
関連項目
出典
ヨーロッパ・中東の伝承

ドリアード、ドライアド、ドリュアース、ドリュアス

Dryad, Dryas(古希)

種別
精霊、妖精、神族、植物
解説
木のニンフ、女性の精霊、下級神。特定の一本の木の化身で、その木が枯れると死んでしまう。美しい娘の姿で、気に入った男性を魅了して自分の木に引き込み取り込んでしまう。
関連項目
出典
ギリシャ神話

ドレイク

Drake

種別
幻獣
解説
ドラゴンの古い呼び名の一つ。ドラゴンの下位種や、古種とされる場合が多い。
関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

トレント

Treant

種別
精霊、妖精、植物
解説
森、樹木を守る大木の姿の精霊、妖精、樹の魔物。手足と顔を持つが、一見木にしか見えない。非常に強い腕力、一時的に普通の木にも動く力を与える能力を持つ。エントのD&D版。
関連項目
出典
D&D

トロー、トロウ、ヘンキ

Trow, Henki

種別
妖精、亜人
解説
良い人々、良いお隣さんと呼ばれる妖精。魔法や薬草を使い、日光に弱く、人間と同じように社会を作る。住処によって丘トロー、海トローの2種族がいる。トロールが原型とも。
丘トローは薬草で人を癒したり、家畜、子供、妊婦を攫ったりする。男性のみで、子を生す為に女性を攫うとも。海トローは下半身が魚、アザラシの肌を持ち、アザラシの皮を被って陸に上がる。ローンと同一視される。
出典
スコットランド伝承

トロール、トロル

Troll

種別
巨人、妖精、亜人
解説
石のような体の愚鈍な巨人、または大鼻の小人妖精。すぐに傷が回復する生命力を持つが日光に弱い(石化する場合も)。魔法が得意な場合も多い。元々は自然霊、妖精の総称。ヨトゥンが原型、祖先の説も。
関連項目
出典
北欧伝承

ドローレム

Drolem

種別
人工自動物体、アンデッド
解説
ドラゴン型のゴーレム。ドラゴンに形を模しただけの場合や、ドラゴンの骨をゴーレム化した種などがある。火や腐敗ガスの息を吐く。
出典
D&D

ドワーフ、ドヴェルグ、ドヴォルグ

Dwarf, Dvergr

ドワーフの行商人
種別
妖精、亜人
解説
地下に住む小人の妖精。強靭な肉体と器用な手先で鍛冶を中心とした職能を得意とし、斧と酒を愛する。髭を伸ばし、その長さや飾り方を誇る。エルフと仲が悪い。
原初の巨人ユミルの死体から湧いたウジ虫が、神々に人間に似た姿と知恵を与えられた古き精霊。
関連項目
出典
ドイツ・北欧神話→J・R・R・トールキン著指輪物語

な行

ナイトゴーント、夜のゴーント、夜鬼

Nightgaunt, Night-gaunt

種別
悪魔、亜人
解説
旧き神ノーデンスに使える無貌の奉仕種族。漆黒の肌に顔の無い悪魔のような姿。直接的な攻撃はせず、対象を飛びさらう、尾の先でくすぐるなどする。
出典
クトゥルフ神話

ナイトメア

Nightmare

種別
悪魔、精霊、妖精、幻獣
解説
悪夢を見せる魔物、夢魔。睡眠中の人に近づき、多くは首を絞めるなどの手段によって悪夢を見せる。古くは人型だが、mareが雌馬も意味する為、馬の姿の魔物とも描かれる。更に転じて、闇や邪悪な魔物の乗馬、闇色の馬の魔物も指す。「夜の悪魔」「夜の霊」、または「夜の雌馬」の意。
関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

ナズグル、ナズグール

Nazgul

種別
アンデッド
解説
生来から名のある王、魔術師だった者が、魔法の指輪の力によって不死者となった非常に強力な魔物。指輪を作った魔王に隷属する。別名「指輪の幽鬼(Ringwraith)」。
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

ナックラヴィー、ナックラビー

Nuckelavee

種別
妖精、幻獣、亜人
解説
異形の海の妖精、魔獣。馬の首部分に人間の上半身が付いた姿で、大きく重い頭に赤く輝く一つ目、筋肉と静脈が剥き出しの皮膚等、多くの恐ろしげな特徴を持つ。海中に住み、家畜や人を喰らい不作の毒の息を吐き、病の流行や干ばつをもたらす。フーアの一種。
出典
スコットランド/ケルト伝承

ニーズヘッグ、ニ-ドヘッグ、ニードホッグ、ニドヘグ他

Nidhogg, Nithhogg, Nidhhogg

種別
幻獣、ドラゴン
解説
ユグドラジルの根元(世界の底辺)の湖に住み、三つめの根を齧っている黒い大蛇、ドラゴンラタトスクを介し、フレースヴェルグと罵り合う。「怒りに燃えてうずくまる者」の意。
出典
北欧神話

ニクスニクシー

Nix, Nixie

種別
妖精、亜人
解説
湖川に棲む水の妖精。女性は金髪巻き毛の美女、男性は緑色の歯と帽子は人と変わらない姿。人を襲うことも、頼みごとや水中の家に招待などもする。怪力で、美しい歌声を持つ。
出典
ドイツ伝承

ニンフ、ニュンペー、ニュムペー、ニュムパイ

Nymph, Nymphē(古希)

種別
精霊、妖精、神族
解説
女性の精霊、下級神。山や川、森や谷に宿り守る美しい不老の乙女。神々に付き添い、自然の魔力を持つ。「花嫁」「新婦」の意。
血筋や棲む場所によって能力、名前が異なる。
海の精ネーレーイス、水の精ナーイアス、川の精ポタミド、木の精ドリュアス、トネリコの木の精メリアス、山の精オレイアス、森の精アルセイス、谷の精ナパイアー、冥の精ランパス、他、ヘスペリデスなど。
関連項目
出典
ギリシャ神話

ネクロゾーン

Nekrozon

種別
幻獣
解説
死の視線、草木を枯らす毒の吐息を持つ黒い豚または水牛に似た獣。カトブレパスのクラシカルD&D版。容姿、性格がやや凶暴になっている。
関連項目
出典
D&D

ネメアーの獅子、ネメアの獅子、ネメアン・ライオン

Nemean Lion

種別
幻獣
解説
強靭な生命力とほぼ完全な防御力を持つ大型の獅子。皮膚の下に筋肉が変化して出来た甲羅を持ち、矢も打撃も通じない。洞窟に棲み人家を襲う。エキドナオルトロスの子。
関連項目
出典
ギリシャ神話

ノーム、ゲノムス

Gnome, Genomus

種別
精霊、妖精、亜人
解説
小さい老人の姿をした大地の精霊、エレメンタル。地中、老木の中に住み、手先が器用で知性も高く、優れた細工品を作る。「地中に住むもの」または「知識」の意。
関連項目
出典
パラケルスス著妖精の書

ノール

Gnoll

種別
亜人
解説
犬またはハイエナ頭の痩身の大型獣人。邪悪な亜人の一種。群れを作り腕力での略奪を好む。ノームトロールを組み合わせたという説があるが、特に受け継がれた能力は無い。
出典
D&D

ノスフェラトゥ

Nosferatu(ルーマニア)

種別
アンデッド
解説
ヴァンパイアの別名。
出典
ルーマニア伝承

ノッカー、コブリン、コブラナイ

Knocker, Coblyn, Coblynau

種別
妖精
解説
鉱山の妖精。鉱山や採石場に棲む、鉱夫の格好をしたひざ上程の高さの小人。コツコツ音を立てて良質な鉱脈や落石の危険を教える。怒ると石つぶてを投げてくる。「叩く者」「小妖精」の意。
出典
ウェールズ、コーンウォール/ケルト伝承

は行

バーゲスト

Barghest, Bargest, Bargtjest, Bo-guest, Bargheist, Bargeist, Barguist

種別
幻獣、妖精、アンデッド
解説
死の魔犬、魔獣。姿を見た者の親しい者は死ぬ。鎖を引き摺り、燃えるような赤い目、角と鉤爪の有る、黒く毛深い犬。ヘルハウンドの一種。

関連項目
出典
イギリス伝承

ハーフリング

Halfling

種別
亜人、妖精
解説
ホビットの別名。牧歌的で芯の強い、身長1m前後の小人。穴を掘って家を作り、食事、喫煙、エールを好む。足の裏が厚く毛が生え、靴を履かない。素早く器用で運が良い。
関連項目
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語D&D

パーン、アイギパーン

Pan, Aigipan

種別
妖精、神族
解説
牧羊神。山羊か馬のような下半身、小さな2本の角、尖り耳を持つ。野卑た音楽に通じ非常に好色、性豪。サテュロスと同一視される。「牧夫」「全ての」、アイギは「山羊の」の意。
関連項目
出典
ギリシャ神話

パイア、クロミュオーンの猪

Phaia, Phaea, Crommyonian Sow

種別
幻獣、神族
解説
大猪の怪物。人を害する白い牝猪。猪に変身する女盗賊だったとも、カリュドーンの猪の母とも。エキドナテューポーン又はオルトロスの子。
関連項目
出典
ギリシャ神話

バイアクヘー、ビヤーキー

Byakhee

種別
悪魔、幻獣、天使、神族
解説
空中はもとより星間飛行も出来る翼ある魔物、邪神ハスターの眷族。毛に覆われた馬ほどの体躯に蝙蝠の翼を持ち、形容し難い姿をしている。よく魔法によって召喚され、乗騎とされる。
出典
クトゥルフ神話

バグベア

Bugbear

種別
妖精
解説
全身毛むくじゃらの悪い妖精、邪鬼。奥深い森に棲み、親の言う事を聞かない悪い子を食べてしまう。ボギーゴブリンの一種、ブッカブーの仲間。
関連項目
出典
ウェールズ/ケルト伝承

バシュム、ウシュム

Basum, Bashmu, Ushum

種別
幻獣、複合獣、神族
解説
人獣を食う巨大な毒蛇、ドラゴン。角と前足と翼と非常に長い体を持つ。ティアマトの子として神々と戦う。「毒蛇」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話

バジリスク

Basilisk

赤眼のバジリスク
種別
幻獣、ドラゴン
解説
睨んだ者を即死または石化する瞳、王冠のような鶏冠、猛毒の血を持つ蛇の王、ドラゴン。自分の住処を不毛の砂漠に変えてしまう。コカトリスと同一視・雌雄体とされる場合も。

関連項目
出典
大プリニウス著博物誌

パズズ

Pazuzu

種別
神族、悪魔、精霊
解説
風の魔神、悪霊の王。人の胴体に獅子の頭と腕、鷲の脚、背中に2対4枚の鳥の翼、蠍の尾、蛇の男根を持つ強力な魔神。風と悪霊を操り、飢饉や疫病、蝗の群れをもたらす。
出典
メソポタミア神話

ハッグ、ハグ

Hag

ハッグ,大きな大きな魔女
種別
巨人、妖精、亜人
解説
鬼婆、老魔女。醜く意地の悪い老女で、人を食い悪夢を見せる。オーガオーガレスの老婆とも。
関連項目
出典
イギリス/ケルト伝承

パック

Puck

種別
妖精
解説
悪戯好きな妖精。少年、毛深い小人、山羊の下半身を持つ男等の姿を持つ。変身能力を持ち非常に素早い。妖精国の道化師役、トリックスター。弱者、恋人たちには優しい。プーカから派生、またはプーカやホブゴブリンの一種。
出典
イギリス/ケルト伝承、ウィリアム・シェイクスピア作夏の夜の夢

バックベアード、バグベアード

Bagbeard

バックベアード
種別
幻獣、悪魔
解説
西洋妖怪の総大将。邪眼の王。漆黒の球体に巨大な一つ目、放射状に伸びる多数の触手を生やしている。視線に気絶・眩暈などの様々な魔力を持つ。

関連項目
出典
ゲゲゲの鬼太郎

ハティ

Hati

種別
幻獣、巨人
解説
月を食べる巨大な狼。毎日月を食べようと追い、時に成功して飲み込み月食となるが、鍋を叩く音に驚いて吐き出してしまう。フェンリルと女巨人(ヨトゥン)の子で、ワーグと呼ばれる魔狼の一族。マーナガルムと同一視される場合も。「憎しみ」「敵」の意。
関連項目
出典
北欧神話

バハムート

Bahamut

種別
幻獣、神族
解説
世界の底を支える巨大な存在の一つ、巨大な聖なる魚。ベヒモスが転じたもの。

D&Dでは善竜の首領、天界のプラチナドラゴンの王。

出典
アラブ伝承

パピルサグ、パビルサグ

Pabilsag

種別
神族、幻獣
解説
蠍の都市神。馬の首部分に人間の上半身が付き蠍の尾を持つ姿。癒し、神判、戦争、狩の権能を持つとされる。
蠍人のギルタブルルとは無関係、射手座とケンタウロスの原型とも。
出典
メソポタミア神話

ハベトロット

Habetrot

種別
妖精
解説
糸紡ぎ妖精、糸紡ぎ人の守護妖精。ぶ厚い唇が下がった醜い老婆の姿で、糸紡ぎに従事する者や苦労する者を手助けする。紡いだ糸で編んだ上着は、呪いや病気からの回復の魔力を持つ。
出典
スコットランド~北イングランド/ケルト伝承

ハルピュイア、ハーピー

Harpuia(古希), Harpy

種別
幻獣、神族、亜人
解説
女性の頭に胴体、鳥の翼と下半身、鷲の鉤爪の女怪、風の神の眷属。
アエローAello(疾風)、オーキュペテーOkypete(速く飛ぶ者)の二姉妹、ケライノーKelaino(黒い雲)の三姉妹、ポダルゲーPodarge(足の速い者)四姉妹の諸説が有る。神の命により、旺盛な食欲と撒き散らす糞で人を苦しめる。「掠める女」の意。
出典
ギリシャ神話

バルログ、ヴァララウコ、ヴァララカール

Balrog, Valarauko, Valaraukar

種別
精霊、悪魔、神族
解説
強力な火の魔神、精霊。巨体に翼、炎の鞭と個々専用の武器、強力な魔力を持つ。精霊または下級神であったが、魔王に魅了され付き従う。バルログはシンダール語(古エルフ語)語で「力強き悪鬼」の意。ヴァララウコ、ヴァララカールはクウェンヤ語。
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

バロール、バラー

Balor

種別
巨人、亜人
解説
フォモールの老王。見た者を殺す邪眼を片目に持つ。
高い戦闘能力と、暗黒竜を召喚し、嵐を起こし、海を炎の海にする等高い魔力を持つ。
出典
アイルランド/ケルト神話

バロウ-ワイト、バロウ・ワイト

Barrow-wight

種別
アンデッド
解説
塚人、亡国の悪霊(的存在)。遺跡に住まう戦士の悪霊。ワイトは古ゲルマン語で「人」、バロウ-ワイトで「古い丘(塚)の人」の意。
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

バロメッツ、プランタ・タルタリカ・バロメッツ、スキタイの羊、ダッタン人の羊

Barometz, Planta Tartarica Barometz(ラ), Scythian Lamb, Vegetable Lamb of Tartary

種別
植物、幻獣、複合獣、動物
解説
羊の生る低木、またはその生った羊、植物羊。動物と植物双方の性質を持つ。羊は黄色または金色の羊毛と美味な肉を持つ。
出典
ヨーロッパ伝承

バンダースナッチ

Bandersnatch

種別
幻獣
解説
「それを捕らえることは時間の一分を止めることと同じくらい困難な」と云われる怪物。素早い動きと長く伸ばせる頚部を持つ。よく巨大な猟犬や蛇・百足のような姿で描かれる。
出典
ルイス・キャロル著鏡の国のアリススナーク狩り

バンシー、ベン・シーデ

Banshee, Bean-Sidhe, Ben side

種別
精霊、妖精、アンデッド
解説
泣き女。死の精霊、死を呼ぶアンデッド。名のある人間の死が近付くとその家の近くに現れ、金切り声で泣き叫んで悼む。その金切り声には人の心を傷つける魔力も。「女妖精」「嘆きの妖精」の意。
関連項目
出典
アイルランド、スコットランド/ケルト伝承

ピアレイ、ピヤレイ

Pialay

種別
妖精、幻獣
解説
半人半獣の水の妖精、魔獣。毛深い人間の上半身に鹿の下半身、山羊の蹄を持つ。水辺を好み、寂しがり屋で旅人を追い回す。ウリシュクの悪意ある一種、フーアブラウニーの一種。
出典
スコットランド/ケルト伝承

ピクシー

Pixie, Pixy

種別
妖精
解説
小妖精。一般的な、虫の羽根で飛ぶ小人の妖精。尖り耳にトンガリ帽子と緑色の服の姿で、貧者への手助けと悪戯を好む。森や塚に棲み、透明化や悪戯魔法などの魔力を持つ。
関連項目
出典
コーンウォール/ケルト伝承

ヒッポカムポス、ヒッポキャンパス、ヒッポカンパス、シーホース

hippokampos(古希), hippocampus(ラ)(英), SeaHorse(英)

種別
幻獣
解説
前半分が馬、後半分が魚の海馬。前足の先は水掻きが付いている。ポセイドーンの戦車を引く馬。「馬の海の怪物」の意。
出典
ギリシャ神話

ヒッポグリフ、ヒポグリフ

Hippogriff

種別
幻獣、複合獣
解説
グリフォンと雌馬の子。最も美しい獣と言われる、鷲の上半身、馬の下半身の魔獣。馬肉・人肉を好み気高くやや獰猛なものの、扱い易く最高の騎獣とも。
出典
ルドヴィーコ・アリオスト著狂えるオルランド

ビホルダー

Beholder

種別
幻獣、悪魔
解説
球状の体に大きな一つ目と口を持つ強大で邪悪な魔物、邪眼の怪物。上部から小さな目の付いた触手を生やし、目から様々な魔力の視線を放つ。「見つめる者」の意。
関連項目
出典
D&D

ピュートーン、ピュトン

Python

種別
幻獣、神族
解説
大地の魔力を持つの大蛇。口から炎や毒気を吐く。ガイアの子で眠れる大地の具象であり、ガイアまたはテミスの神託を下す。アポロンに殺され、聖石オンパロスOmphalosの下に埋められた。死後も大地や預言の魔力を遺し続ける。
関連項目
出典
ギリシャ神話

ピュグマイオイ、ピグミー

Pygmaioi(希), Pygmy

種別
亜人、妖精
解説
ずんぐりとした小人族。鶴またはコウノトリまたは鶴を嫌い、牡牛や山羊に乗って戦う。牡羊への変身術を使う事も。「肘から先の長さpygme(希)」から。
出典
ギリシャ神話

ヒュドラ、ヒュドラー、ヒドラ、ハイドラ

Hydra

種別
幻獣
解説
9つ(5から100までの異説あり)の首を持つ大水蛇。焼付けないと切っても2本に増えて生える首、猛毒の息と血を持つ大怪物。テューポーンエキドナの子。

クトゥルフ神話ではダゴンの配偶者。

関連項目
出典
ギリシャ神話

フーア、アラハト、フーハン

Fuath, Arrachd, Fuathan

種別
妖精、亜人、幻獣、精霊
解説
水の妖精、魔獣、守護霊。またはスコットランド付近の水の妖精の総称。鼻が無く、黄色の髪、水かきのある足で緑の服を着ている。陽光、鉄、川渡りに弱い。

水の妖精の総称としてはアハ・イシュケウリシュク(ピアレイ)、シェリーコートナックラヴィー等を含む。

出典
スコットランド、北アイルランド/ケルト伝承

プーカ、プッカ

Pooka, Puca, Phouka, Pwca, Pwwka

種別
妖精
解説
変身が得意な悪戯妖精、子鬼。馬耳または尖り耳、黒い肌に黄色く光る眼の、痩せた子供の姿。主に黒毛で長い鬣の、馬、山羊、兎、牡牛、鷲等に変身して、悪戯やお手伝いを行う。
関連項目
出典
アイルランド、ウェールズ/ケルト伝承

ファイアー・ドレイク、ファイヤー・ドレイク

Fire Drake

種別
幻獣、精霊
解説
火のドレイクドラゴン。洞窟や高山に棲み、空を飛び口から炎を吐く。炎を全身に纏う、熱い雲と冷たい雲が交わって生まれるとも。
出典
ケルト伝承チュートン伝承

ファハン、ジイリッハ、ジーラッハ

Fachan, Direach

種別
巨人、妖精、亜人
解説
目、腕、脚が各々一つずつの異形の巨人。山に棲み、鹿の腰巻と呪いのフレイルを持つ。フォモールの末裔とも。「半分の人間」の意。
関連項目
出典
スコットランド/ケルト伝承

ファフニール、ファフニル、ファヴニール、ファヴニル、ファフナー

Fafnir, Fevnir(独)

種別
幻獣、妖精、亜人
解説
宝物を守る悪竜。元は魔法を使うドワーフまたは巨人、人であったが、指輪の呪いで宝物に固執、悪竜に変じた。シグルズまたはジークフリードに倒される。心臓の脂または血に全ての言葉を理解する魔力がある。
出典
北欧神話

ファンガス

Fungus

ファンガス
種別
植物、幻獣
解説
茸の怪物。巨大な茸に手足が生えた姿で、特殊な菌類が人間に寄生している場合が多い。「菌類」の意。
出典
本多猪四郎監督マタンゴ(?)

ファントム

Phantom

種別
アンデッド
解説
現世に残る死者の魂、幽霊、亡霊。幽霊の出没や心霊現象も含む。ふわふわと浮遊し、零体のみで物理干渉出来ず、人に憑依して操る。幻のようにおぼろげな存在。「見えてくるもの」の意。
出典
ヨーロッパ伝承

フィーンド

Fiend

種別
悪魔、アンデッド
解説
悪魔、悪霊、悪鬼、鬼。邪悪な魔物の総称。堕天使やデヴィルデーモンを指す場合が多い。The Fiendで魔王を指す。「敵」の意。
出典
イギリス伝承

フィルボルグ、フィル・ボルグ、フィボルグ

Firbolg, Fir Bolg, Fir Bholg

種別
巨人、亜人
解説
理知的な巨人族。神々やフォモールと敵対し、後に共存した。狩猟、統治、造船、巨石建築に長ける。「皮袋を持つ男」の意
出典
アイルランド/ケルト神話

フェアリー

Fairy, Faery

種別
妖精
解説
最も一般的な妖精、または妖精の総称。虫の羽根で飛ぶ美しい人間の姿、特に美しく可憐な少女の姿の妖精。悪戯好きだが義理堅い。冷たい鉄や神聖なもの、規律等を嫌う。ラテン語の「fatum運命」からフランス語の「fay妖精、貴婦人」の意。
関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

フェイ、フェ

Fay, Fée(仏)

種別
妖精、精霊
解説
フェアリーの同義語、語源。妖精の総称。湖の乙女を指す場合も。「妖精、貴婦人」の意。
出典
フランス伝承

フェニックス、ポイニクス、フィーニクス、フェネクス

Phoenix, Phenex

種別
精霊、幻獣、悪魔
解説
永遠の時を生きる不死鳥、火の鳥。数百年に一度香木に火をつけその中で焼死し、その灰の中から幼鳥となって現れる。その血を口にすると不老不死の命を授かる。
出典
ギリシャ伝承、ヘロドトス著歴史、大プリニウス著博物誌

フェノゼリー、フィノデリー、フェノデリート、グラシャン

Fenodyree, Fynnoderee, Fenoderee, Phenodyree, Phynodderee, Phynnodderee, Glashan

種別
妖精、巨人
解説
大柄で怪力の妖精、巨人。毛むくじゃらで醜い姿で、食べ物を代金に農場の力仕事を手伝う。無垢で純真。「マン島のブラウニー」とも呼ばれる。
出典
マン島/ケルト伝承

フェンリル

Fenrir

種別
幻獣、神族
解説
とてつもなく巨大で強大(に成長する)な狼。邪悪で獰猛、神殺しの力を持つ。ロキとアングルボザの子。女巨人(ヨトゥン)との間にスコルハティを作り、この魔狼の一族はワーグと呼ばれる。ガルムと同一視される場合も。
関連項目
出典
北欧神話

フォーン

Faun

種別
妖精、神族
解説
豊穣を司る小神、妖精。鹿の耳と下半身を持ち、似た姿のパーンサテュロスと混同されるが美しく気品があり、人畜無害。笛の達人でニンフの為によく演奏会を行う。
関連項目
出典
ローマ神話

フォモール、フォヴォリ、フォーモリア

Fomor

種別
巨人、亜人
解説
海の向こうから来る、神々と敵対した異形の巨人族。海の底や島に住み、好戦的で高圧的で、獣頭や邪眼、片手片足など様々な姿を持つ。霧、嵐、冬、災害、不作、病の魔力を持つ。「海の底」の意。
関連項目
出典
アイルランド/ケルト神話

フオルン

Huorn

種別
精霊、妖精、植物
解説
森を暴れる大木の精、エントの亜種。言葉を失い、理性と知性が衰えたエントと思われる。柳じじいOldmanWillowもフオルンと思われる。
関連項目
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

深きもの、ディープワン

Deep One

深きもの
種別
亜人、神族
解説
やや両生類的な半人半魚の魚人。クトゥルフおよびその従属神ダゴンの眷属。人と交配して深きものに変身しうる混血児を作る、また混血児らと邪教団を作る等、人間社会を蝕む。
関連項目
出典
クトゥルフ神話

フギン

Hugin, Huginn(古ノルド)

種別
幻獣
解説
オーディンの使い魔のワタリガラス。ムギンとともに夜明けから夕食前まで世界中を飛び回り、主オーディンの肩に留まって見聞きした情報を伝える。「思考」の意。
出典
北欧神話

ブッカブー、ブッカ・ブー、バガブー、バッグ・ア・ブー、バグルブー、ボグルブー

Bucca-boo, Bug-a-boo, Bugleboo, Boggle-boo

種別
妖精
解説
透明な悪い妖精、邪鬼。親の言う事を聞かない悪い子を食べてしまう。「(アカン)ベー!/バァ!の妖精」ほどの意。ボギーゴブリンの一種、バグベアの仲間。
出典
コーンウォール/ケルト伝承

ブラウニー

Brownie

種別
妖精
解説
一家庭に一人居るという家事手伝いの妖精。くるぶし程の背丈の小人で茶色の服に身を包み、一杯のミルクやクリームを代金にお手伝いを行う。「茶色さん」ほどの意。お手伝いをする妖精の総称でもある。
関連項目
出典
スコットランド~北イングランド/ケルト伝承

フリムスルス、フリームスルス

Hrimthurs

種別
巨人
解説
霜の巨人。ヨトゥンは時にベルグレシを含むが、こちらはそのまま「霜の巨人」の意。原初の巨人ユミルの直系であり、多頭など異形である場合が多い。神々の敵対者で、強い力を持つが、神々と交流・結婚も行う。
関連項目
出典
北欧神話

フルングニル、フルングニール、ルングニール

Hrungnir

種別
巨人
解説
ヨトゥンの、おそらくは最強の勇者。巨大な肉体に石の頭、三角形の砥石で出来た心臓を持つ。武器としての巨大な砥石と楯を持ち、愛馬グルファクシに騎乗する。
出典
北欧神話

フレースヴェルグ、フレスベルク

Hresvelgr

種別
幻獣、巨人
解説
巨大な鷲、または鷲の姿をした巨人。全ての風はフレースヴェルグの羽ばたきから生まれる。ユグドラジルの樹上に棲み、ラタトスクを介し、ニーズヘッグと罵り合う。ヴィゾーヴニルと同一視される。「死体を飲みこむ者」の意。
出典
北欧神話

フンババ、ハンババ、フワワ

Humbaba(アッカド), Huwawa(シュメール)

種別
巨人、神族、精霊
解説
聖なる森を守る恐るべき巨人、魔神。神の使いであり神聖なレバノン杉の森の番人。竜の口、皺々でしかめっ面の獅子の顔を持つ。7枚のメラム(鎧、光輝、畏れとも)で身を守り、視線や咆哮、口や吐息ですら恐ろしい強大な半神。
出典
メソポタミア神話

ペガサス、ペーガソス、ペガスス、ペガソス

Pegasus

種別
幻獣、神族、複合獣
解説
天馬。鳥の翼を背中から生やす純白の聖馬。泉に集い、気性が荒く英雄以外を背に乗せない。メデューサとポセイドンの子で、クリューサーオールと兄弟。霊感、不死の象徴。
出典
ギリシャ神話

ヘカトンケイル、ヘカトンケイレス

Hecatoncheir, Hekatoncheir, Hecatonchires, Hekatonchires

種別
巨人、神族
解説
百腕巨人。
ウラノスとガイアの子で、キュプロクスと近い兄弟。ブリアレオースBriareos(強いもの)、コットスKottos(怒り)、ギューゲースgyges(手足の大きな者)の三神。山を無数に投げる怪力と、100本の腕や5または50個の頭を持つ異形の巨人。
後に地獄タルタロスの門番、獄吏となり、強大な神を閉じ込める。「百の手」の意。
出典
ギリシャ神話

ペグ・パウラー、ペッグ・パウラー

Peg Powler

種別
妖精
解説
子供を襲う川の妖精。緑色の長髪、長い手を持ち、子供を水中に引きずり込む。ボギーの一種。
関連項目
出典
北イングランド/ケルト伝承

ベヒモス、ベヒーモス、ベヘモト、ビヒーモス、ビヒモス

Behemoth

種別
幻獣、神族、悪魔
解説
神によって作られた、地上に住む中で最も巨大な怪物。巨大な肉体と無尽の食欲を持つ温和な草食獣。カバや犀、象のような姿が多い。
イスラム教ではバハムートに転じる。
中世以降は悪魔と扱われる場合も。暴飲暴食や貪欲を象徴する、象または象頭の悪魔。
関連項目
出典
旧約聖書

ペリュトン

Peryton

種別
幻獣、アンデッド
解説
鳥の胴体と翼、牡鹿の頭と脚を持つ魔獣、怪鳥。自身本来の影を持たず、光を浴びた際に人間の影ができる。人間一人を殺せば本来の影を取り戻せる為、人を襲う。故郷の遠地で死亡した旅人の霊である、アトランティス大陸に棲んでいたとの説も。
出典
地中海伝承(?)~ホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルガリータ・ゲレロ共著幻獣辞典

ベルグレシ

Bergrisi

種別
巨人
解説
山の巨人、または石の巨人。硬い石の肉体を持つ者や、変身術を持つ場合も。原初の巨人ユミルの血を引く古い巨人の一種。
関連項目
出典
北欧神話

ヘルハウンド、ブラックドッグ

Hellhound, BlackDog

種別
幻獣、妖精、悪魔、アンデッド
解説
黒妖犬、黒犬、地獄の猟犬。子牛程に大きく、黒く毛深い猟犬の姿。近付く者に死をもたらす恐るべき魔犬、死の妖精犬。悪魔や邪神の飼い犬の場合、小さな炎を吹く場合も多い。
関連項目
出典
イギリス伝承

ヘンウェン

Henwen

種別
幻獣
解説
豊穣と、災厄の獣を生む伝説の雌豚。麦や蜜蜂、害獣、そしてキャスパリーグを生み落した。「老白」の意。
出典
ウェールズ/ケルト伝承

ベン・ニーア

Bean Nighe

種別
精霊、妖精、アンデッド
解説
悲しみの洗い手、水辺の洗濯女、死を告げる精霊。死ぬ人の経帷子を川のほとりで泣きながら洗い、尋ねれば死ぬ人の名前を教えてくれる。バンシーの一種。「水辺の洗濯女」の意。
出典
スコットランド/ケルト伝承

ボギー、ボガート、ボーグル、ボグ、ボゲードン、ボギービースト

Bogie, Boggart, Boggle, Bwg, Buggane, Bogey beast

種別
妖精
解説
悪戯好きな妖精、小鬼。黒く毛深い小人または巨人。魔法や、異形の獣や巨人への変身能力を持つ。「幽霊」「弓を引く人」等が由来。特にボギーは、悪戯で人に害をなす妖精の総称でもある。
関連項目
出典
イギリス/ケルト伝承

星の精、スター・ヴァンパイア

Star vampire

種別
悪魔、幻獣、精霊
解説
見えざる吸血怪物。異なる物理法則で構成された、2m近い触手の塊。吸った血の赤色によって初めて姿が見える。魔法によって召喚・使役できる。
出典
クトゥルフ神話

ボダッハ、ボーダハ、バダッハ

Bodach

種別
妖精
解説
悪い妖精、邪鬼。バグベアの亜種。煙突から侵入し、親の言う事を聞かない悪い子をと食べたり悪夢を見せる。灰色の老人と呼ばれ、死の前触れとして現れる場合も。「貧農、隷農」の意。
出典
スコットランド/ケルト伝承

ボナコン

Bonnacon, Bonaconn

種別
幻獣
解説
砂漠や低木地に棲み、灼熱の糞をまき散らして身を守る魔牛。螺旋状に巻いた角と馬のようなたて髪を持つ。
関連項目
出典
大プリニウス著博物誌

炎の精、ファイアー・ヴァンパイア

Fire vampire

種別
神族、悪魔、天使、精霊、幻獣
解説
火の邪神クトゥグァに随伴して現れる炎の塊の魔物。30cm程で、自らの炎で攻撃の他、精神力を吸い取る能力を持つ。
出典
クトゥルフ神話

ホビット

Hobbit

種別
亜人、妖精
解説
牧歌的で芯の強い、身長1m前後の小人。穴を掘って家を作り、食事、喫煙、エールを好む。足の裏が厚く毛が生え、靴を履かない。素早く器用で運が良い。
関連項目
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

ホブゴブリン

Hobgoblin

ホブゴブリンの獣使い
種別
妖精、亜人
解説
人間に近しい、悪戯好きだが善良な妖精、またはゴブリンの大型種。大型ゴブリンの場合、武具や殺戮を好む、赤い肌の邪悪な妖精である場合が多い。
関連項目
出典
イギリス伝承

ホムンクルス

Homonculous

種別
人工自動物体、亜人
解説
錬金術によって生み出される人造人間。瓶詰妖精とも。フラスコの中で培養して生成する擬似人間で、瓶に入るままの小さな肉体と高い知性を持つ。
出典
パラケルスス著ものの本性について

ポルターガイスト

Poltergeist

ポルターガイスト
種別
アンデッド
解説
家具等が勝手に動いたり飛び回る等の現象、またはこれを起こす魔物。直接物理的な能力は無く、感情や衝動だけが凝り固まった下級な幽霊である場合が多い。「騒がしい幽霊」の意。
出典
ドイツ伝承

ま行

マーナガルム

Managarmr

種別
幻獣、巨人
解説
月を食べる巨大な狼。女巨人(ヨトゥン)の狼の子らの最強の子。ハティと同一視される場合も。「月の犬」の意。
関連項目
出典
北欧神話

マーフォーク
マーマンマーメイド

MerFolk, Merman, Mermaid

人魚の水巫女
種別
亜人、妖精
解説
人魚。人間の上半身に魚の下半身を持つ。温和で、海中で人間と同じように社会を作る。
魂が無く人間を羨む、血肉を食べれば永遠の命を得るという説も。

関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

マインド・フライヤー、マインドフレア、イリシッド

Mind Flayer, Illithid

種別
亜人
解説
蛸のような頭の魔人の種族。邪悪で狡猾、主に幻術や精神に作用する魔術に精通し、脳を食する。別名イリシッド。「精神を砕くもの」の意。
出典
D&D

マミー、ミイラ

Mummy

種別
アンデッド
解説
包帯に身を包んだ、動く古代の死者、ミイラ男。内臓が抜かれ乾燥しており火に弱い。王とその家来がなり、自分たちの墓を汚す者を呪い、排除する。

関連項目
出典
ヨーロッパ伝承、カール・フロイント監督ミイラ再生/The Mummy

マンティコア、マンティコラ

Manticore

種別
幻獣、複合獣
解説
森や砂漠に棲む邪悪で危険な魔獣。赤い体色、獅子の体に老人の顔、皮膜の翼と猛毒の蠍の尾、3列に並ぶ歯を持つ。翼はない、有毒の棘が多く生えた尾の場合も。人の声を真似て旅人を誑かす、または素早く襲いかかって人を食い殺す。初期中部ペルシャ語「人を食らう者」が語源とも。
出典
クラシアス著インド誌、大プリニウス著博物誌

マンドラゴラ、マンドレイク

Mandragora, Mandrake

種別
植物
解説
醜い人型の根を持つ薬草、怪植物。根などが様々な薬の原材料になる。地面から引き抜くと悲鳴を上げ、聞いた者は発狂、死亡する。成熟した場合は自ら地面からはい出し、人のように歩くとも。「愛の野草」の意。
亜種にアルラウネが在る。
出典
実在。ヨーロッパ伝承

ミーミル、ミミル

Mimir

種別
巨人、神族
解説
ヨトゥンの一人の賢者の神。秘術で首だけになり、神々の相談役になる。知恵を授ける泉を治めており、水の巨人とも言われる。
関連項目
出典
北欧神話

ミ=ゴ、ミ=ゴウ

Mi-Go

種別
幻獣、悪魔、亜人、複合獣
解説
異形の異星人。ユゴスよりの者。体長1.5m程で虫のような羽根と剥き出しの脳のような頭部を持った甲殻類のような体。高い工学・生物学技術を持つ。
出典
クトゥルフ神話

ミノタウロス、ミーノータウロス、ミノタウル

Mīnōtauros(希), Minotaurus(ラ), Minotaur

種別
幻獣、亜人
解説
牛頭人の人食い怪物。ポセイドンの呪いで牛に恋をした王妃との子。凶暴で怪力な為、迷宮に封じ込まれた。本名アステリオスAsterios。「ミノスの牡牛」の意。
出典
ギリシャ神話

ミミック

Mimic

種別
幻獣、人工自動物体
解説
主に宝箱に擬態する怪物、お化け宝箱。無機物に変身し、油断して近付くものを捕食する。「真似をするもの」の意。
関連項目
出典
D&D

ミュルミドン、ミュルミドーン

Myrmidon

種別
幻獣、亜人、人間
解説
蟻人、蟻のような姿の亜人。
元々は英雄の為に民・戦士として、神が蟻から変化させた人間の一族。蟻のように頑健で忠誠心が高く、茶色の鎧を好む。有能な兵士の一団であり一族。
関連項目
出典
ギリシャ神話

ミルメコレオ、ミュルメコレオ

Myrmecoleo

種別
幻獣
解説
獅子の前半身、蟻の後半身を持つ、滅びる運命の魔獣。二股や二重信仰、二重人格、暴食等の神の摂理に反する象徴。そのまま『蟻+獅子』の意で、アリジゴクAntlionの語源。
出典
旧約聖書の誤訳から、ヨーロッパ伝承

ムーマク、ムマキル

Mumak, Mumakil

種別
幻獣、動物
解説
小山程に巨大な象の怪物。非常に勇猛で分厚い皮を持ち、飼いならせば背中に櫓を載せて動く要塞のように扱える。
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

ムギン

Munin, Muninn(古ノルド)

種別
幻獣
解説
オーディンの使い魔のワタリガラス。フギンとともに夜明けから夕食前まで世界中を飛び回り、主オーディンの肩に留まって見聞きした情報を伝える。「記憶」の意。
出典
北欧神話

ムシュフシュ、シルシュ

Mushussu, Mushus, Sirrush

種別
幻獣、複合獣、神族
解説
毒蛇の頭に長い首、獅子の上半身、鷲の下半身、蠍の尾を持つドラゴンティアマトの子として神々と戦うが、英雄神に敗れた後は英雄神やその子の守護獣、騎獣となる。シルシュは研究が進む前の読み方。「怒る蛇」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話

ムシュマッヘ、ムシュマッフ

Musmahhu

種別
幻獣、複合獣、神族
解説
猛毒の大蛇、ドラゴン。蛇と獅子と鳥の混ざり合った姿、または7つの首を持つ大蛇、もしくは両方を兼ね揃えた姿。鋭い歯と残忍な毒牙と血の代わりに毒液で満たされた体をもつ。ティアマトの子として神々と戦う。「傑出した蛇」の意。
関連項目
出典
メソポタミア神話

ムスペル、ムスッペル

Muspell

種別
巨人
解説
炎の巨人。神々の敵対者で、高い戦闘技術や造船技術を持つ。
出典
北欧神話

メアラス、メアラ

Mearas, Meara

種別
幻獣、神族、精霊、動物
解説
神馬。馬の王と呼ばれる聖獣。神族、王族、英雄の乗馬。人語を解し選んだ騎乗者と心を通わせ、俊足、頑強、恐怖に耐性、人並みの長命など心身共に優れる。古英語で「馬」の意。
出典
J・R・R・トールキン著指輪物語

メインズ、マネス、メイン

Manes, Mane

種別
アンデッド、悪魔
解説
悪魔、または邪悪な異教の神、自然霊、死霊。「混沌にして悪」のアビスに棲む死体のような姿の下級のデーモン。力を得て上級デーモンに変じる場合も。
本来は祖先霊や崇拝・慰霊の対象としての善良な幽霊だが、デーモンと同じく変じた。
関連項目
出典
ローマ伝承D&D

メデューサ、メドゥーサ

Medusa

種別
幻獣、神族、亜人
解説
石化の邪眼と毒蛇の頭髪を持つ女怪。翼や蛇の下半身を持つ場合も。ゴルゴ-ン三姉妹の末妹で、一人だけ不死では無かった。ポセイドンと交わり、ペルセウスに殺された死の際にペガサスとクリューサーオールを生んだ。「支配者」の意。
死後も石化の視線の魔力はそのまま、首はアテナの無敵の盾イージスに組み込まれ、その血は赤サンゴや蛇、サソリなどの猛毒生物を生み、また右の血管から流れ落ちた血は死者を蘇生する力、左の血管から流れ落ちた血は生者を殺す力を持つ。
関連項目
出典
ギリシャ神話

メロウ、メロー

Merrow

種別
妖精、亜人
解説
人魚の一種。人間の上半身に魚の下半身、手に水かきを持つ。温和で、海中で人間と同じように社会を作る。
魔法の赤い帽子が無いと海底と陸地の行き来出来ない。女は美しく男は醜い。
出典
アイルランド/ケルト伝承

モーザ・ドゥーグ

Mauthe Doog, Moddey dhoo

種別
幻獣、妖精
解説
黒妖犬。子牛程に大きく、燃えるような赤い目、黒く毛深い猟犬の姿の、死の魔犬。ヘルハウンドの一種。夜の間だけ現れ、関わる者に死をもたらす。
関連項目
出典
マン島/ケルト伝承

モルモー、モルモ

Mormo

種別
幻獣、神族、悪魔、アンデッド
解説
変身能力を持ち人を食う女吸血鬼。冥界に住み、エンプーサと共に冥界の女神ヘカテーに仕える。大人しく親しみやすい、美しい女性の幽霊の場合も。「恐ろしいもの」の意。
出典
ギリシャ神話

や行

闇の森蜘蛛、マークウッド・スパイダー

Mirkwood Spider

種別
幻獣
解説
人語を話し、集団で人を襲う大蜘蛛。羊程の大きさで、凶暴で性悪、人並みの知識や教養を持つ。ウンゴリアントの末裔の説も。

関連項目
出典
J・R・R・トールキン著ホビットの冒険

ユグドラシル

Yggdrasil

種別
植物
解説
世界樹、宇宙樹。世界を内包する、または世界そのものの巨大な樹。巨大なトネリコと言われる。

関連項目
出典
北欧神話

ユニコーン

Unicorn

種別
幻獣
解説
一角獣、鋭い一本角を持った美しい馬。そのは生命力に満ち、水を浄化し、病を治し毒を中和する魔力を持つ。誇り高く凶暴だが、清らかな乙女にのみ気を許す。
出典
クラシアス著インド誌

ユミル

Ymir(古ノルド)

種別
巨人、神族
解説
原初の巨人。創世の2番目、アウズンブラの次に生まれてその乳で育ち、体中から巨人族ヨトゥンを生んだ。
神々に殺され、その死体は分解され世界の素材に、死体から湧いたウジ虫はドヴェルグとなり、溢れ出した血はヨトゥンをほぼ絶滅させた。
関連項目
出典
北欧神話

ヨトゥン、ヨートゥン

Jotun

種別
巨人
解説
霜の巨人。ベルグレシなどを含む巨人の総称の場合も。霜の巨人を限定する言葉としてはフリムスルスがある。原初の巨人ユミルの直系であり、多頭など異形である場合が多い。神々の敵対者で、強い力を持つが、神々と交流・結婚も行う。
関連項目
出典
北欧神話

ヨルムンガンド、ミドガルズオルム(ミッドガルドの大蛇)

Jormungand, Midgardsormr

種別
幻獣、神族
解説
世界を巻く程巨大な蛇。海に棲み、巨大な体による怪力と毒の息で、神殺しの力を持つ。ロキとアングルボザの子。
関連項目
出典
北欧神話

ら行

ライカンスロープ、リカントロープ

Lycanthrope

種別
幻獣、亜人
解説
獣人、獣化人。獣に変身する能力を持つ人間または亜人。特に月夜に変じ、凶暴化して人を襲う。種族であったり、病気や呪いの説も。「狼男」の意。

関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

ライラプス

Lelaps, Lalaps, Lailaps

種別
神族、幻獣
解説
「どんな獲物でも決して逃がさない運命」の優れた猟犬、神犬。運命の矛盾を止める為、テウメーッソスの狐と共に石化された。後におおいぬ座になったとも、ヘパイストス製とも。
出典
ギリシャ神話

ラスト・モンスター

Rust Monster

種別
幻獣
解説
金属を錆びさせる触覚を持ち、その錆を食べる怪物。アルマジロと蠍をこねくり回したような姿で、子馬程に大きく、2本の触覚に硬い表皮と突起のある尻尾を持つ。
出典
D&D

ラタトスク

Ratatoskr

種別
植物
解説
ユグドラジルに住むリス。フレースヴェルグニーズヘッグの間で、それぞれの悪口を伝え、両者を対立させる。「走り回る出っ歯」の意。
出典
北欧神話

ラドン、ラードーン

Ladon

種別
幻獣
解説
百頭の蛇またはドラゴン。不眠で、あらゆる国の言葉を発し、黄金の林檎の木を守護する。蜂、またはヒュドラの毒で死んだ。テューポーンエキドナの子。
関連項目
出典
ギリシャ神話

ラナンシー

Lhiannan-Shee

種別
妖精、精霊
解説
恋の女妖精。美しい娘の姿で、男性の若者を付きまとい誘惑し、恋心を燃やさせ身も心も費やし破滅させてしまう。精気または血を吸うとも。リャナンシーの一種または近種とも。「妖精の恋人」の意。
関連項目
出典
マン島/ケルト伝承

ラハブ

Rahab

種別
幻獣、神族、悪魔
解説
巨大な海の怪物。海のドラゴン、海の堕天使であり悪魔。海の嵐や紅海そのものの魔物。
バビロニア神話ではティアマトの子として神々と戦う。ユダヤ教ではレヴィアタンと同一視される海の怪物であり神の命令に従う堕天使。
関連項目
出典
メソポタミア神話旧約聖書

ラマッスランマシェードゥ

Lamassu, Lamma, Shedu

種別
幻獣、複合獣、精霊
解説
人頭と牡牛または獅子の体の神聖な獣。鷲の翼を持つ場合も。神と人をつなぐ幸運と豊穣の精霊、聖霊。王宮を守る。「黄道帯」「親星」「星座」の意。
出典
メソポタミア神話

ラミア、ラミアー、レイミア

Lamia

種別
幻獣、亜人
解説
下半身が蛇の美しい女怪。洞窟や森に棲み、男や子供を誑かして喰らう、または血を吸う。眠らず、眼球を外せる。
出典
ギリシャ神話

ラルヴァ

Larva, Larvae

種別
アンデッド、悪魔、亜人
解説
悪魔や吸血鬼の幼体。D&Dでは悪魔と契約して破壊された魂の残滓が変じた、下級悪魔の素材となる人頭の蛆虫。
元々は正式に埋葬されずに変質した死者の霊、レムレースと同じ悪霊、死霊。「幽霊のような」「仮面を被った」の意。
関連項目
出典
ローマ伝承D&Dソードワールド

リザードフォーク、リザードマン

LizardFolk, Lizardman

種別
亜人
解説
蜥蜴人。蜥蜴と人間のあいのこのような姿で、全身鱗に覆われ長い尻尾を持つ。水辺を好む。人間に近い能力と、根本的に違う精神性を持つ。ドラゴンの亜種であることも。
出典
エイブラム・メリット著黄金郷の蛇母神(?)、D&D

リッチ

Lich

種別
アンデッド
解説
恐るべき死者の王、最高位のアンデッド。高位の魔術師または僧侶が秘術によってアンデッドに転化した存在。一般的に骸骨の姿に豪奢なローブを好む。元々は「死体」の文語の一つ。
出典
D&D

リャナンシー、ラナウン・シー

Leannan-Sidhe, Leanan-Sidhe

種別
妖精、精霊
解説
恋と詩歌の女妖精。美しい娘の姿で、愛に応えた男性に対し、毎日精気または血を吸う代わりに、詩の才能と美しい歌声を与えてくれる。彼女が気に入った男性以外の人間には見えないという。ラナンシーの近種とも。「妖精の恋人」の意。
関連項目
出典
アイルランド/ケルト伝承

リントヴルム、リントブルム、レンオアム、リンノルム

Lindworm, Lindwurm(独), Lindorm(デンマーク), linnorm(ノルウェー)

種別
幻獣
解説
大蛇または有翼の蛇、蛇型ドラゴン。白いリントヴルムを見た者には幸運が訪れるとも。シーサーペントを指す場合も。
関連項目
出典
北欧伝承

レイス

Wraith

種別
アンデッド
解説
恐るべき生霊、時に死霊。生者から抜け出た魂だが、見た者に不幸や死をもたらす。邪悪な魔術師が変じた幽霊の場合もあり、魔法と恐怖を振り撒く恐ろしい存在。
関連項目
出典
スコットランド伝承

レヴィアタン、レヴィヤタン、リヴァイアサン

Liwjatan(ヘブライ), Leviathan(ラ)(英)

種別
幻獣、神族、悪魔
解説
海中に住む巨大な怪物、神によって作られた最大の生物。途轍もなく巨大な肉体と強靭な体皮を持つ。姿は鰐、鯨、海蛇、ドラゴンと様々。
中世以降は悪魔と扱われる場合も。七つの大罪のうち「嫉妬」を司り、地獄の海軍大提督、第3位の地位を持つ強大な魔王。
関連項目
出典
旧約聖書

レオクロコタ、レウクロッタ、リュークロッタ

Leucrocota, Leocrota

種別
幻獣、動物体
解説
最も俊足な獣。ロバ程の大きさ、臀部は牡鹿、首・尾・胸は獅子、頭は穴熊、割れた蹄、耳まで避けた口、歯の代わりに一本の連続した骨を持つ。人の言葉を真似る。
出典
大プリニウス著博物誌

レッドキャップ

Redcap

種別
妖精、亜人
解説
残忍な老夫の妖精。広い肩幅に骨ばった腕、長く突き出た歯、ワシのような鉤爪を持つ。人を襲い、その血で赤く染めた帽子を被る。ゴブリンの一種とも。「赤い帽子」の意。
出典
スコットランド/ケルト伝承

レディ オブ ザ レイク、湖の乙女、
ダーム デュ ラック、ドゥモワゼル デュ ラック、
(発音不明)

Lady of the Lake,
Dame du Lac(仏), Demoiselle du Lac(仏),
Arglwyddes y Llyn(ウェールズ),
Arloedhes an Lynn(コーンウォール),
Itron al Lenn(ブルトン)

種別
妖精、精霊
解説
精霊界や深い森の泉に棲む美女の精霊。湖の乙女、湖の貴婦人。永遠の美貌と高度な魔術を持ち、誇り高い騎士を助け、またその死を見守る。グゥレイグの別名、近種、またはその中で高名な一団。
関連項目
出典
イギリス伝承フランス伝承

レプラコーン、レプラホーン、レプラカーン

Lepracaun, Leprachaun, Leprechaun

種別
妖精
解説
片方の靴を作る妖精。赤または緑の帽子と服を着た老人の姿の、ひざ~人の半分程の高さの小人。地中の宝物に詳しい、または勤勉で宝を貯め守る。「片足の粗い革靴」の意。
関連項目
出典
アイルランド/ケルト伝承

レムレース、レムルース、レムレー

Lemures, Lemure

種別
アンデッド、悪魔
解説
騒々しく災いをもたらす悪霊、死霊。主に、正式に埋葬されずに変質した死者の霊。ラルヴァと同じ悪霊、死霊。悪人の霊または悪魔に魅入られ地獄に堕ちた霊であり、力を得て悪魔に変じる場合も。
関連項目
出典
ローマ伝承D&D

ローパー

Roper

種別
幻獣、動物
解説
ダンジョンに棲むイソギンチャクや巨大な石筍のような怪物。腕力を奪う毒を持った、6本の触手をしならせて攻撃する。「投げ縄手」の意。
出典
D&D

ローン

Roane

種別
妖精、亜人
解説
アザラシの妖精。普段は皮を被ってアザラシのように過ごし、陸に上がる時は皮を脱いで人の姿になる。人との間に子を為す。家族思いで非常に大人しく優しい。海トローと同一視され、セルキーの近種の説も。
出典
スコットランド/ケルト伝承

ロック、ルフ、ルク

Roc, Rokh, Ruc

種別
幻獣
解説
象を持ち去って食す程、途轍もなく巨大な鳥。暑熱な気候の山岳地帯に棲む。
出典
アラブ伝承千夜一夜物語、マルコ・ポーロ口述東方見聞録

わ行

ワーグ、ウォーグ

Warg, Worg, Varg(北ゲルマン), Vargr(古ノルド)

種別
幻獣、悪魔、精霊
解説
邪狼、魔狼、悪魔犬。邪悪で人に近い知性を持つ大きな狼。ゴブリンオークの乗騎。
古くは北欧神話でフェンリルスコルハティらの伝説の魔狼の一族を指す。D&Dではworgウォーグ。「(巨大な)狼」の意。
関連項目
出典
北欧神話→J・R・R・トールキン著指輪物語D&D

ワー・クリーチャー

Were Creature

種別
幻獣、亜人
解説
獣人、獣化人。獣に変身する能力を持つ人間または亜人。ライカンスロープとも。ワー○○で、○○に変身するモンスターの名前になる。ワー・ウルフ=狼男など。
出典
ヨーロッパ伝承

ワーム、ウォーム

Worm

種別
幻獣、動物
解説
長虫、蠕虫、芋虫。モンスターの場合、大抵は人より遥かに巨大。本来は「にょろにょろした長いもの」の総称で、蛇型ドラゴンであるワーム(2)(3)も含む。

関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

ワーム

Wurm

種別
幻獣、ドラゴン
解説
蛇型ドラゴン。角の生えたドラゴンの頭に太い蛇の胴体を持つ。通常はWormの記述でドラゴンの古い種・呼び方。長虫との差別化の為このスペルがよく用いられる。

関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

ワーム、ワイアーム、ウィルム

Wyrm

種別
幻獣、ドラゴン
解説
ドラゴンの古種。ワーム、翼の生えたワーム、年経て強大になったドラゴン等を言う。通常はWormの記述でドラゴンの古い種・呼び方。

関連項目
出典
ヨーロッパ伝承

ワイト

Wight

種別
アンデッド
解説
バロウ-ワイトを発祥とする、古代の亡霊。黄色に光る死体を乗り移る幽霊、または古代の戦士のアンデッド。殺した者をワイトにする魔力を持つ。古ゲルマン語で「人」の意。
出典
D&D

ワイバーン、ワイヴァーン

Wyvern

東風のワイバーン
種別
幻獣、ドラゴン
解説
飛竜。前足が無く毒針の生えた尾を持つドラゴン。知能は獣並みで、ドラゴンと比べると小型で弱い。飛行速度が速く、騎獣に好まれる。紋章のデザインとして好まれる

関連項目
出典
ヨーロッパ伝承